道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

山で使うカメラ XP90 を買って一ヶ月の感想

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山歩きで使うカメラは出来れば軽く、できれば綺麗に撮れる、誰もが思う切なる望みでしょう。いろいろ考えて Canon G9X か Sony RX100 あたりが望ましいと思っておりました。

  

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使用していた Canon Poershot S200 が壊れたら考えようと思っていたところ、本当に S200 が壊れてしまいました。それなりの懐具合であれば G9X を買っていたのですが、どうしてもコンデジに4万円以上は出す気になりません。おまけにどうもレンズが伸縮する沈胴式コンデジは壊れやすい気がしてきました。

どちらかというと丁寧に使っているつもりなのですが、駆動部の耐久性はかなり低いのではないかと確信するにいたりました。

 

撮影対象が明確であるならば一眼レフでも三脚でも担いで登りますが、主たる使用目的は歩きながら撮る「記録」です。あとから見返してそのときを思い出せればよいのですが、人それぞれ最低限のクオリティーというのはあります。私の場合、携帯というのはちょっと。。。

 

丈夫さと値段を天秤に掛けて、本来は海で使うであろう Finepix XP90 を買って一ヶ月経ちました。感覚的には可もなく不可もなく、さほど気を使わなくてもよく、さりとてなくては困る、まあそんな感じです。

使用に際しては、解像度は700万画素(3264*2176)、低圧縮率、アスペクト比3:2で撮影しています。撮影モードはいろいろありますがいちいち変更するのがめんどくさいので、Pモードで露出補正の調整だけで撮っています(パノラマだけは例外)。比較的白トビしやすいので、-2/3~-1/3 で撮ることが多いです。

約一ヶ月使った感想は、買った直後の第一印象よりもよくなりました。使い慣れたというのもあるのでしょうが、このまましばらく使ってみようと思います。

 

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XP90 ここがよい

・なんと言っても気を使うことは少ない、ぞんざいな扱いでも大丈夫。

・手袋をしていてもボタン操作が容易にできる。

・屈曲型のレンズなので起動が早い。

・28mmスタートというのは案外使いやすい。

・正確に 3:2 でアウトプットできる。キャノンのコンデジの場合、3:2で撮影してリサイズすると、600:401 となる。これはどうにも許せませんでした。

 

ここがもう一つ

・GPSが搭載されていないので、位置情報が記録されない。

・バッテリーの持久力がやや弱い。

・ボディーがちょっと分厚い。

・充電の時はフタが開けっ放しになるので、ザックの中で充電をするのはちょっと厳しい。

 

画質に関しては

画質に関してはいいたいところはありますが、まあ何とか使えるでしょう。

ダイナミックレンジが狭いようで、輝度差が大きいとすぐ飛んでしまいます。下手に空を入れずに撮るほうがいいでしょう。

色味はキャノンでいうところの「ニュートラル」系で、彩度は低く落ち着いた感じ、渋い感じ、レタッチ前提ならば使えるだろうという感じです。

オートホワイトバランスは、黄色がやや強いキャノンよりは好きかも知れない。解像感は等倍で見なければまあなんとか、でもテレ側ではかなり甘い、また遠景はコントラストが低いので不満は残る。

フィルムモードが二種類、スタンダードとクロム、あまり違いがはっきりしない。

高感度耐性は iso800 までしか使っていない。その範囲では特に気になるものではない。耐水性は未確認。防塵に関しては、普段はポケット放り込んで、土誇りの舞う中で遠慮なく使ってもまったく心配ない。これは嬉しい。

 

使い勝手に関しては

使い勝手については案外よいです。

まずは起動が早いのがあり難い。また手袋をしていても操作しやすいのはとても助かります。

割り切って操作項目(機能選択)が少ないというのが、自分の使用目的には功を奏しているのかもしれません。

 

XP90のサンプルをアップします(Photoshopで薄化粧しています)

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空を入れるとダメです。すぐに飛びます。

 

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空もこのくらい入れると、まあ何とか青く写ります。

 

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雪のときの露出補正は±0でも大丈夫。

 

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テレ側での遠景は、解像感もコントラストもは悪い。諦めたほうがいい。

 

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直射日光がないところではまずまず写る。曇りの日はいい感じ。

 

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夕刻です、こういう場面は得意みたい。

 

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直射日光があたっている場合はかなりアンダーに撮って、PCでアンダーの部分を持ち上げてやるのがよさそう。上はすぐ飛ぶけど、下は結構粘っているみたい。

 

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彩度は低い。いじればどうにでもできそうなので、素材としてはOK。

 

いわゆる鮮やかな「綺麗な写真」を撮るにはあまり向いていないと思いますが、ナチュラルに記録するには十分使えそうです。ひと言で言えば嫁さんみたいなカメラでして、壊れるまで使えればいいのですが、どうでしょうか。

 

 

 

 

県北の山の雪はまだ消えていなかった

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四月になって桜が咲こうとしているにもかかわらず、中国山地の1200mクラスの山ではまだたくさんの雪が残っていました。標高700m付近にある滝に行こうとしたのですが、標高550mあたりから膝までの雪に見舞われて諦めて帰ってきました。

 

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例年の状況はよく知らないのですが、地元の方に聞くとこんな残雪はかなり珍しいそうです。冬季は通行止めになる峠があるのですが、そこもまだ開通していませんでした。こちらも聞くところによると、4月になっても開通していないのは初めてかもしれないという話です。大山や蒜山周りでも、たいていは4月までには開通すると認識していましたが、どうも今年の雪は特別多かったようです。

スマホアプリのYahoo天気では、マップ上に積雪深が表示される機能があります。微妙なところではありますが、実際の雪の量は表示されているよりも多いようです。

 

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今年の3・4月は県内の滝をめぐるつもりでしたが、どうも思うように数を稼げそうにありません。滝巡りは、一般には新緑や夏の時期がよいと言われますが、それはルートが整備された観光滝のような滝です。あまり人の行かない山の中の滝に行こうとすれば、新緑や夏など行けたものではありません。滝巡りは雪融けでヤブが茂らない3~4月と11月がよい時期です。撮影には曇りの日が都合がよろしいです。

この状況では、連休前までもう少し待つしかないようです。