富士山 入山料義務化をどう思う
ビートたけしのTVタックルで知ったのですが、世界文化遺産の富士山が大変なことになっているということです。迷惑な登山者が急増して困っているという話です。
2014年に制定された入山料(富士山保全協力金)の1000円は、いまだに任意徴収であって、2016年の実績で徴収率は65%らしい。そんじょそこらの山とは異なる世界文化遺産の入山料が1000円というのはそもそも安すぎないか。おまけに支払は任意だって、運転免許の更新の時におねだりされる交通安全協会費と同じ扱いって、なんかおかしいんじゃないのか。目標の徴収率が70%ってのも、なんかおかしいんじゃないか。
日本のルールってのは、あちらの意見もこちらの意向も立てようとして、結局こんな感じの中途半端になっているものが多いような気がする。
イコモスからも登山者数が多すぎるのではないかとチェックが入っているらしく、世界文化遺産協議会の委員からは入山料の義務化を求める意見が相次いだということだ。
ところが、反対する人もいるようでちょっとびっくりする。日本勤労者山岳連盟は、「山登りはそもそも自由でなくてはならない、入山料の義務化はお金のない人は入ってはいけないということに繋がる。」という理由らしい。世界文化遺産の富士山も、そこらへんの山もミソクソ一緒にされたご意見のようで、個人的には理解に苦しむ。富士山はもう既に一線を画した領域になっている。個人所有の山に勝手に入ってはいけないのと同様、世界文化遺産の山をそうでない山と一緒に論ずるのは頭が固いとしか思えない。
さらに番組中では、富士山に登る前に講習会を(強制的に)受けさせて、その受講料という名目で徴収してはどうかなどというご意見を述べるコメンテーターもいた。全く理解できません。
私としては、四の五の言わずに強制徴収にするべきだと思う。なんと言っても世界文化遺産なのですから、守るべきものがあるのですから、それなりの対応はする必要があります。それがイヤなら世界遺産なんかに申請しなければよかったんだ。
それはそれとして、富士山は一度は登ってみるべきだということをよく聞きます。
田部井淳子さんは2012年から毎年、高校生を連れて登っていました。2016年に亡くなっていますが、その年の夏にも富士山に行っていました。
私の地元からも高校生はたくさん登っているようで、アウトドアショップでは富士山登山用の品揃えをしていると聞きます。外国からの登山者も多いようなので、我こそはとおっしゃる方、是非一度トライされてはいかがでしょうか。
ちなみにウチの愚息は行かない、優先度は低いと申しておりました。実は私もあまり行きたいとは思っていません。ひとえに人が多すぎるからで、マイナーなルートなら考えてもいいのですが、こんなガイドブックに目を通すことで満足できちゃいそうです。
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山岳遭難救助ヘリ、有料化をどう思う
「埼玉県が県の条例で、山岳遭難救助ヘリの出動を有料化するとした」ということを、TVタックルで知りました。金額は1時間5万円ということで、安易な救助要請を抑止したいというのが主目的だそうです。
この金額をどう思います?、ヘリをとばすと100万円は覚悟と聞かされていたので、私は安すぎると思いました。
直感的には安過ぎると思ったのですが、有料化に反対する人も少なくないというのがさらに驚きます。お金のない人は救助できないのはまずいという意見もあるそうです。
海外では、クレジットカード番号を確認して、支払いができないとなれば、救助に飛び立ったヘリが戻っていく場合もあるそうです。救助するヘリも命がけですから、ある意味納得の話です。
個人的な結論は、保険に入っておけ ということだと思います。
私のような低山歩きしかしないような者でも、レスキュー保険に加入しています。
この手の話になると決まって、「入山するなら入山届けを提出しろ」とおっしゃる方がいますが、低山歩きでどこに計画書を出すのでしょうか、途中でルートを変更してはいけないのでしょうか。登山計画書なるものは、山岳部に所属していた愚息が作成していたのを毎度見せてもらっていたので、どのようなものかは知っております。知ってはいますが計画書も入山届けも作成していません。でも、いや、それゆえ、保険には加入しております。
上記のレスキュー保険のよいところは、遭難と認められたら、入山届けを出していなくてもOKというところです。年間の保険料は4000円です。
有料がどうのこうのと四の五の言うよりも、素直に保険に加入しておいたほうがいいです。
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