道楽者の詩

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オスプレー ストラトス 24 抜群の背負い心地

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オスプレー ストラトス 24 を購入しました

 

2年半ほどグレゴリーの Z35 を気に入って使っておりましたが、ここのところ浮気病が発症したのか、少し小ぶりのパネルローダーのザックを物色していました。

少し前にマウンテンダックスのソーカー25を買って何度か使ってみたのですが、いまひとつ納得できず、またまた流浪の旅の途中です。納得ならなかったのは背面パネルがクニャクニャになっている事に起因する違和感です。本体も荷物も軽量だからいいだろうとタカをくくっておりましたがダメですね。ですのでしっかりとした背面パネルが装備された、オスプレー ストラトス、グレゴリー サルボ、をリストアップしました。

どちらも山登り用の基本機能は十分満たしている製品です。比較的似たような製品ですが、よくよくみていくとそれぞれに特徴があります。

オスプレーを持っていないのでオスプレーにしようか、はたまた、背面の通気構造がアーチ型を所有しているのでフラットな背面パネルにしようか、などとも考えていました。

 

オスプレー ストラトス とは

オスプレーというのはアメリカのザックメーカーです。ほかのブランドもいくつか試してみましたが、つまるところヨーロッパ物よりアメリカ物がお好みのようです。

ストラトス(女性用はシラス)というのは、背面パネルがアーチ型になっていて背中とザックの間の通気性がすぐれたモデルです。グレゴリーのZやズールと同じようなタイプです。このタイプに共通しているのは、背中がえぐれている分だけ収納力がみかけよりもかなり少ないこと、そして、多くの荷物を入れるといくぶん後ろへ引っ張られる感じがあってバランス的には不利です。その見返りに、背中の通気性は抜群で快適です。

ストラトスの場合は背中に接触する面のクッション性やフィット感は特にすばらしく、背負い心地は極上です。グレゴリーのZは腰の辺りが硬めというかしっかりしている感じですが、ストラトスの感触は非常にすばらしい、ウェストベルトがシームレスということもあって、全体的に弾力性のあるゴムにすっぽり包み込まれる感じです。これは病みつきになりそう。

 

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その他の特徴は、背面長が調整できるということ、そしてオスプレーお得意の StowOnTheGo が標準装備されているということ。

ポケットはメインコンパートメントの他に前面に縦チャックでポケット、その上部に小さなポケットがひとつ、左右のウェストベルトにコンデジが入る程度のポケット、そして両サイドに500mlペットボトルが納まるメッシュのポケット。

コンプレッションベルトは左右にそれぞれ二本、下側のベルトは、サイドポケットの外側でも内側でも通すことができるという特徴があります。抜かりのない設計です。

 

以前のタイプは色が鮮やかで私好みでしたが、2017年のマイナーチェンジで、色は少し地味になっています。また以前のタイプはウェストベルトが長すぎてきちんと締まりませんでした(却下の主要因)が、改善されています。

 サイズは大まかに、24L/26L と 34L/36L 、そして50Lの3つあります。24L と 34L がパネルローダー、26L と 36L がトップローダーです。トップローダーの容量が2L大きいのはトップリッド(雨蓋)の分かなと理解すればわかりやすいラインナップで、チョイスしやすいです。

  

www.lostarrow.co.jp

 

 

グレゴリーのサルボとは

今回は、形状は何でもいいから背面パネルがしっかりしたタイプの25L前後のパネルローダーを物色しました。もう一つ気になっていたのが、グレゴリーのパネルローダーのサルボ24。ストラトスとサルボは、似たような印象ですが、性格的には結構ちがいます。

 

背面パネルの形状はえぐれはなくてほぼフラットなのですが、独自の機構によって通気性は思ったより良好です。そして収納力は背面がえぐれていない分だけサルボが上です。背負った感触もかなり違います。感触は好みでしょうが、柔らかで背中になじんでくる感じのストラトス、硬めで背中に少し圧を感じるサルボ。私には、明らかにストラトスのほうが好印象でした。

本体重量はサルボの方が200gも軽いのに、剛性やバランスはサルボの方が上です。荷物の少ないお気軽ハイクにはストラトス、より困難な山歩きにはサルボが向いているといえるかもしれません。

サルボは背面長の調整ができないという機能面での弱点があり、人によっては選択の大きな要因になり得るでしょう。

 

 

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ストラトスとサルボ

 

 

たいていのものは「まずはモンベル」から試してみる私ですが、ザックだけは例外です、というか、モンベルはもう十分試させてもらいました。

 

色は赤にしようかとも思ったのですが、やっぱり青にしました。エクリプスブルーという、少々くすんだ色で鮮やかさがありません。月食という意味があるそうなので、まあしょうがないかなと。

 

タロン22もデザインがかっこよくていいなと思ったのですが、これはチャリダー向きに設計されているようなので、対象からはずしました。軽量でよさそうなのですがね。

 

 

オスプレー ケストレル 28 との比較

オスプレーといえば、縦走用とされるザックの定番、ストラトスともよく比較の対象となる「ケストレル」というのがあります。28L、38L、48L とラインナップされています。全てトップローディングタイプです。前モデルの ケストレル 28L を購入して使った事があるのですが、使用目的がアンマッチだったのか、どうも使い心地がよくなかった。

雨蓋ポケットが小さかった、ショルダーベルトが幅広で首にあたって痛かった、ウェストベルトが長すぎた、ウェストベルトのポケットが小さすぎた、荷物が硬いと背面パネルを通して背中に当たってくる(ストラトスは背面構造から全く気にしなくてもよい)。現在のモデルはいくつか改善されているようですが、気になる細かいことがいくつかありました。

おそらく目的地まで荷物を運ぶ用途ならばよいのかもしれませんが、途中で荷物の出し入れの頻度が多いと案外使いにくいのかも。サイドから内部にアクセスできるチャックが付いていれば便利なんですけどね。

あとは前面のポケットが伸縮性のある素材で使いやすそうですが、ビロ~ンと伸びただらしないケストレルを何度か見かけたことがあって、なんとなく印象が悪いです。加えて丸いプリントロゴ、個人的には苦手です。このロゴは、アメリカでは既に変更されているので、もうすぐストラトスと同じようなロゴの物が店頭にも並ぶでしょう。

 

誤解を恐れず表現すると、ストラトスは日帰りハイキング志向のお気軽初心者向き、ケストレルは泊りや積雪期も想定した本格派向きで、荷物の運搬用といえるかもしれません。そういう意味では、ケストレルなら 28L よりも しっかり詰め込める 38L のほうがよいでしょう。

 

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ストラトス、いいっすよ

 

 

 

 

 

 

 自前の装備を実際に詰め込んで、収納力を確認してみました。 

bluesboy.hateblo.jp

 

その後・・・

bluesboy.hateblo.jp

 

 

ジムニー JB23/JB43 ステアリングダンパーを装着

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ステアリングダンパーというのは、操舵系に発生する振動を吸収して運転者に伝わる振動を軽減、およびステアリングの挙動を安定させるというのが主目的のショックアブソーバーです。

ジムニーの持病とまでいわれるジャダー/シミーにはそれなりの原因があるようですが、一通りチェックして調整してもなおかつブルブルが収まりきらないことは珍しくないようです。その場合、ステアリングダンパーを装着して効果があったという報告があります。以前は改造車御用達のパーツだろうと思っていましたが、新型ジムニー JB64/JB74 には標準装備されたということを知って、遅ればせながら、ノーマル JB43 にも装着することを決めました。

 

残念ながら、ウチのジムニーは下記のリコールの対象ではないんですよね。

www.suzuki.co.jp

 

 

先に装着後の印象から申し上げます。

 

1.特定の速度域で発生するジャダー/ジミーはほぼ解消された

2.走行中、全ての速度域で発生するステアリングのフラフラ感が治まった

3.直進安定性は向上した

 

うちのJB43の場合は、ブルブルとも言われるジャダー/シミーが 70~80km/h の速度域で発生していました。ラテラルロッドが金属疲労で折れてしまうくらい激しいものでした。折れたラテラルロッドを新品に交換することでかなり改善されましたが、スタッドレスタイヤに交換するとまたまた発生しました。夏タイヤでも完全には治まり切ってはいないので、いつ発生するかヒヤヒヤしながら運転していました。

 

bluesboy.hateblo.jp

 

bluesboy.hateblo.jp

 

 

車の購入店では「柔らかいタイヤでは発生しやすいです」とか、「空気圧を 2.2kgf/cm2 からメーカー指定の 1.6kgf/cm2 にして(柔らかくして)くれ」とか、わけの分らんその場しのぎのことを恥ずかしげもなくおっしゃいます。今回のダンパー装着に関しては、事前に、車検は大丈夫かと尋ねたのですが、3人たらいまわしにされた上に返事は要領を得ません。ダンパー購入者のネットレポによると「車検はOK」とのことなので、セルフサービス、自分で装着しました。

 

装着して試運転をした限りでは、明らかにステアリングの挙動が違います。完璧とはいわないまでも、かなり安定しました。ジムニーのステアリングは遊びが多いのかセンターが出にくく、「フラフラ」とも表現される挙動が特徴的です。これはかなり改善されました。いわゆる高級セダンほどではありませんが、不安感はなくなりました。

またジャダー/シミーに関しては、「ブルブル」とも表現されますが、こちらも治まっています。件の速度域で何度か確認しましたが、発生しそうな気配も感じませんでした。

 

ネットのレポートには「ステアリングが重くなった」という報告がいくつかありました。確かに間違いではありませんが、「重い」という表現は誤解を招きかねません。例えば私にとって「ステアリングが重い」というのは、昭和52年以前のフェアレディZ、スカイライン、セリカ、GTO、117クーペなど、パワーステアリングがなかった時代の車に対して用いる表現です。クソ重いともいいますが、本当に重かった。

今回のステアリングダンパー装着後の操作感は、「小指一本で回すのは辛くても、片手で操作することに何の問題もない、楽々操作できる」という感じの重さです。これは一般的には「普通に軽い」といえるでしょう。

 

 

装着はセルフで行ないました。1時間もかからず完了しました。

特別な設備があるわけではありません、技術も経験もありません。若い頃は電装系に関しては多少弄り回していましたが、最近ではランプの交換さえも人任せでした。

今回は工賃をケチるため、装着の手順はネットで勉強し、空き地に車を停めて、ジャッキアップの代わりに前輪をブロックに乗り上げてクリアランスを稼ぎ、地べたにタオルを敷いての作業です。基本的な工具はある程度所有しています。今回使用したのは、13mm、14mm、17mm のメガネレンチとソケット&ラチェットレンチ位です。

 

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出来栄えは、正面から見て赤い蛇腹が見えたほうが見栄えはいいのでしょうが、できるだけ目立たないようにしたつもりです。タイロッドの上側にダンパーが来るのが理想的だそうですが、そこは上手く出来ませんでした。

 

JB23/43 でブルブル現象で困っていらせられるオーナーさん、このダンパーはお勧めできます。ジャダー/シミー対策としては多少邪道な方法なのでしょうが、メーカーが標準装備で載せてくるパーツですから、総合的には有意義なことなのだと思います。

 

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 ショップサイトとしてはあまり好きじゃない楽天市場ですが、こちらのほうがお求め安い。販売店は信頼できます、電話では一週間と聞かされましたが、注文翌日に届きました。

item.rakuten.co.jp

 

 

 装着手順はこちらが親切

bouzu-diary.com