モンベル マウンテンストライダー パンツ 雪山トレッキング用に調達
雪山トレッキングと言っても、中国地方の山、伯耆大山、氷ノ山のあたりをターゲットにしたお話です。いろいろありましたが、モンベルの少し裏起毛が施された厚手のパンツ、マウンテンストライダーパンツを入手しました。
この生地は、二方向のストレッチが効くうえに、立体裁断されていて腿上げが楽な仕様です。まさに大股歩き(ストライダー:アリソン・フェリックスをイメージしてもらえばよろしいかと)が可能です。
昨シーズンが終わった時点で、雪山トレッキングに最も足りないものはボトムス(パンツ)という結論になっていました。
アイゼンは12本爪を、型落ち品を安く入手することができています。靴の都合もあって、アイスクライミングには適しませんが、ウォーキングで使用するには不足のない代物です。
残っていたパンツの対策は、ほとんど脳内のみですが悶々と物色をしておりました。その結論が今回購入したマウンテンストライダーパンツということです。ハードシェルじゃないのか、おいっ?、と思わないでもないですかね。
雪山に限らず山歩きの着衣の基本はレイヤリングであることは言うまでもありません。ボトムス(下衣)についても基本は三層、汗を吸い取るベースレイヤ、水分拡散・保温・断熱・防風のミドルレイヤ、完全防風・完全防水のアウターレイヤーです。
昨年は、タイツと中厚パンツだけではやや寒かった。スパッツに覆われていない膝より上の大腿部がかなり冷えているのが自覚できました。中厚パンツとレインウェアではやや暑くて、汗が滴った。
それで下記の二つのパターンを考案しました(机上だけの話です)。
ベース | ミドル | アウター | |
---|---|---|---|
1 |
ジオライン ハーフタイツ |
<薄手のパンツ> ・ライトクリフパンツ ・トレールアクションタイツ |
<ハードシェル> ・ライトアルパインパンツ ・マルチトラウザーズパンツ |
2 |
ジオライン ハーフタイツ |
<厚手のソフトシェル> ・ロッシュパンツ ・ノマドパンツ |
<レインウェア> ・ストームクルーザー フルジップパンツ ・ストレッチレイン フルジップパンツ |
1のパターンは、行動の最初から最後までハードシェルを着用しておく事を想定した案です。ハードシェルはどうしてもゴワゴワしていて歩きにくいのが難点なので、ミドルは思いっきり楽なものということでリストアップをしたのはライトクリフパンツとトレールアクションパンツ。これなら一般のトレッキングパンツよりも動きやすいでしょう。
2のパターンは、行動しやすい厚手のソフトシェルパンツを信用して、ハードシェル(レインウェア)は緊急用とする事を想定した案です。行動中に着脱することを考えると、両サイドが全開するフルジップ仕様のレインウェアが有効です。
ネット情報だけでなく識者の方にも何度も相談しました。それらから得た結論は「中国地方・晴れの日専門・日帰り」という私の条件だと、ハードシェルよりも動きやすいソフトシェルをメインに考えたほうがよいのではないかということです。ラッセルもやる気があるなら別だけど、ラッセルをするつもりがないのなら、レインウェアは携行しておくとしても、ほとんどの場合はソフトシェルで大丈夫ではないかということです。
ラッセルに関しては、過去に、風通しのよい作業ズボンと長靴のいでたちで滝に向かっていたときの事です。腰までズボッと踏み抜いてしまって、雪の中を泳ぐハメになり、長靴の中に雪がたっぷり入って足が氷漬けになってしまって、悶絶して逃げて戻ってきた事があります。ラッセルはもうこりごりです。
ということで、雪を前提としたソフトシェルに分類されているロッシュパンツとノマドパンツを試着しました。
ロッシュパンツはどうもフィット感がいまひとつでした。身長170cm、体重70kg、胴回85cm の私の場合、これまでモンベルのパンツのサイズはすべて L-Short サイズでフィットしているのですが、ロッシュパンツではそれが当てはまりませんでした。動きやすさに関しても、耐久性を持たせたからなのかやや硬く、「動きやすい」と思えるような印象ではありませんでした。
方やノマドパンツのサイズ展開には L-S がありません。Mだと腰周りと腿はパツパツ、丈はちょうど。Lだと腰周りはガバガバ、丈は長袴。どうもうまくいきません。動きやすさはノマドパンツのほうが秀逸だし、デザインもシンプルでよいのですが、フィット感は残念でした。
仕方がないので、ターゲットを「裏起毛付きの厚手」にまで広げました。そこで見つけたのが「マウンテン ストライダー パンツ」です。カタログによるとノマドパンツとは生地が異なります。気になるのは、「水分拡散・保温・断熱・防風」のうち、防風性能です。カタログではその違いはよく判りませんので、尋ねてみると「似たようなもの」ということです。似たようなものなら素材を替える必要もなかろうにとは思うものの、上記の四つの性能はノマドパンツとほぼ同等と理解して、フィット感と足上げのしやすさが良好なマウンテンストライダーパンツをチョイスしました。
緊急時を想定して携行するハードシェル(レインウェア)は、使うとすれば行動中の着脱が想定されるので両サイドが全開するフルジップタイプが望ましいです。しかし、今回は予算が回りません。手持のレインウェアをバッグに入れておくことになります。
室内でのイメージトレーニングの段階では、マウンテンストライダーパンツの履き心地はかなり気に入っております。あえて難点を挙げれば、左足の大腿部にあるポケットが邪魔なこと。リフトのチケットでも入れておく想定なのかもしれませんが、うっとうしいです。中厚のストライダーパンツのポケットも、足を上げる時にかなり違和感を感じます。マウンテンガイドパンツは、不思議なことに違和感を感じません。
それはそれとして、準備が出来たらそれで満足してしまいやすい私です。とりあえず早めにデビューさせないといけませんね。
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38年前の300本のカセットテープ、処分しました
学生さんのころは、LPレコード一枚3000円がなかなか買えなくて、レンタルレコード屋で借りてカセットテープにダビングして、ボロボロになるまで聞き倒すというのが普通という日常を過ごしておりました。
LPレコードは120枚くらい所持しておりましたが、軽音楽部に所属していたこともあり、友人や先輩にはレコード1000枚くらいは持ってるよ、と涼しい顔でおっしゃる方がいました。全く歯が立ちませんでした。そこで助かるのがレコードのレンタルショップでした。でもメジャーなものしか置いていないので、いわゆるマニアが好むようなものは、中古レコードショップで探さないといけませんでした。
聞かずとも、見るだけで、当時の事が沸々と思い出されてくる青春の証のひとつでもありますそのカセットテープ約300本、LPレコードに換算して約500枚分を一気に処分することにしました。断捨離っていうんですかね、CD、MD、DVD、iPod に駆逐され、おそらく25年以上一度も使っていないと思います。
所持していたLPレコードは、もう20年くらい前になりますか、10枚ほど捨てられないものを残して、残りの100枚あまりのLPは縁もゆかりもない北海道の某町の町おこしに賛同して寄贈いたしました。
LP10枚と同様、聞く事はなくても捨て難いものが30本ほどありまして、それはもうしばらく所持しておくことにしました。押入れの隅のほうにひっそりと。
そのうちの一本に 1974年倉敷市民会館でのコンサートの生録音テープがあります。高校生の分際で、乾電池駆動のそこそこでかいカセットテープレコーダーを持ち込んで椅子の下に置いて録音したものです。どうやって持ち込んだのか詳細は伏せますが、チケットのもぎりの関門を通過するときのヒヤヒヤ感、してはいけないことをしているというモヤモヤ感、捕まるかもしれないというドキドキ感、オートリバースじゃないポンコツなので1時間経過してカセットを裏返そうとゴソゴソしていたときのソワソワ感、自宅に戻って始めて音を出そうとしたときのワクワク感、いまだ強い記憶として残っています。
そのアナログテープは15年くらい前に、自前でデジタルリマスタリングして wav File に変換して保管しています(回転数は多少おかしいかもしれません)。ですので、これ以上の音質劣化はありません。でも時間とともに経年変化していくカセットテープのようなアナログ物の趣はなかなか捨てられません。
同じツアーの他会場での録音がフルで Youtube のような大通りにも堂々とアップされていた事がありますので、私も裏路地でこっそりと二曲ほどご紹介いたしましょう。1974年へタイムスリップ。
http://cantam.daynight.jp/shed/ringo.mp3
http://cantam.daynight.jp/shed/kanazawa.mp3
ちなみに、このツアーのバックバンド愛奴のドラムスは、のちにブレイクする浜田省吾さんです。ブレイクする直前の1977年、前座で招いて激励しました、生意気にも「頑張ってね」と。
金沢事件に関する曲は歌詞が聞き取りにくいのですが、レコード発表されていません。歌詞全文をお知りになりたい場合はこちらのサイトをご覧下さい。刑事だの留置所だの、生々しいですよ。