日帰り山登り、携行ギア(カラビナ・スリング)
上の写真のセットに5mm径細引きロープ10mを加えて、総重量630g程度のギアを携行しています。剪定バサミまで加えると、めったに使わないものが1kg近くもなります。
上から、
・トランゴ ビーム + ZeroPoint スリング 60cm
・ロックテリクス MidiScrew + ZeroPoint スリング 120cm
・トランゴ ビーム
・ロックテリクス DecoScrew + 5mm細引き ビレイロープ
想定している使い方はこんな感じ、
1.簡易チェストハーネスを装着して、4m程度の急斜面の懸垂下降(下降器が必要であればムンターヒッチで)
2.簡易チェストハーネスを装着して、危険地帯でのセルフビレイ(支点構築は別途検討)
3.フィックスロープ、フィックスチェーンへの結束
4.ガルダーヒッチを使用しての引き上げ
以上はいざという時の備えですが、「トランゴ ビーム + ZeroPoint スリング 60cm 」は常時肩掛けをして行動しています。積雪期はピッケルリーシュとして使えそうですが、無積雪期にどう利用するのかというと、こうです。
トレッキングポールを使わないで歩いている人の中には、腕組をしている人が多いと思いませんか。うちの愚息もそのスタイルで、いくぶん楽に感じるということです。山登りそのものがきついことなので「楽」という響きには少し違和感がありますが、感覚としては楽なのかもしれません。ミレーのザックのショルダーベルトには親指を引っ掛けるのに便利と言われるスリングが装備されています。
私の場合はシングルストックで歩くので、腕組はしたくてもできません、ザックもミレーじゃありません。そこで試しに肩にかけたスリングに腕を通してみると、なかなか具合がよろしい。腕を骨折したように見えるのが難点ですが、見掛けはどうでもいいです。ということで、比較的傾斜が緩いところでは腕を引っ掛けて歩いていまして、なかなか有効なグッズだと思っています。
カラビナは単にスリングに引っ掛けておくだけではブラブラします。なのである程度固定したいので、オーバーハンドノット、スリップノット、クローブヒッチ、ガースヒッチ、などを試して、満足はしていませんがガースヒッチにしています。オーバーハンドノットではスリングが短くなりすぎる、スリップノットではスリングがねじれて身体に接触する感触が悪い、など、不都合があります。ザックと背中に挟まれた感触に問題がなければ、5mm細引きでスリングを自作して使うほうが自由度が高くてよいかもしれません。
カラビナは必ずしも環付でなくてもよいと思いますが、ムンターヒッチを使うことを想定しているのであればHMSタイプはひとつはあったほうがよいと思います。HMSタイプは重いものが多いのですが、上の赤いDecoScrewは比較的軽い感じです。バネも軽いし使いやすいと思います。
慣れてしまうと弊害もあるのであまりお勧めされませんが、スクリュータイプよりもオートロックのほうが扱いやすいです。
EDELRID(エーデルリッド) HMSストライクスライダーFG ER71946
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フラットスリングに関しては、長い間20mm幅のロックエンパイヤーのナイロンスリングを愛用していましたが、試しに買ったZeroPointのナイロンスリングの感触がなかなかよいのでこちらに変えました。同じ120cmでもZeroPointのほうが7~8cm長い感じです。簡易チェストハーネスを巻くのに、ロックエンパイヤーの120cmでは厳しかったので150cmを使っていましたが、ZeroPointでは120cmで余裕を持って簡易チェストハーネスを巻けます。厚みはZeroPointのほうが微妙に厚いかも知れませんが、誤差の範囲でしょう。
トランゴのカラビナ、ZeroPointのスリングは、モンベルのオンラインショップで購入できます。
終活)写真撮影・カメラ道楽を終えます
2005年春に買った IXYD600 を皮切りに、年内に KissDN、EOS20D を立て続けに入手して始まったカメラ道楽。興味の対象は撮影か機材か微妙なまま、写真道楽として散財が続きました。Martin OO-18('56) まで手放すという暴挙に出たことは、今にして思えばやりすぎ、取り返しのつかないことでした。
若い頃、写真部に所属していた皆様に対して大変失礼な暴言を投げかけてきました。それがいつのまにか自らがこのような事態に陥るとは思いも寄りませんでした。
約10年遊ばせてもらいましたが熱も冷め、写真道楽はフェードアウトして、ただ今はコンデジを持って山に登っております。二台所有していた一眼レフカメラは、フルサイズのほうは重くて使い勝手が悪いと感じるようになったので、修理期間が終了する前に手放しました。最後の砦となる EOS 60D もシャッターボタンを押すたびに高い確率でエラーが頻発し、屋外に持ち出して撮影できる状態ではありません。修理すると費用は4万円以上、末期のデジタル機器にかける額とは思えません。もちろん買い換える余力はありませんので、このまま粗大ゴミになってしまうのかと思うと心が痛いです。
実はパソコンのほうも13年めに突入している骨董品でして、最新のカメラのソフトには対応できず、一通りそろえなおすとしたらかなりの出費を覚悟しないといけません。そこまでの財力はもうありませんというのが、写真道楽終焉の一因です。
もう一つの要因は、撮影スタイルです。
最初の頃はタウンスナップが楽しかった。機動力と観察力を使って、偶然の出会いや発見を撮影することに注力していました。瞬間的にタイトルが浮かぶような絵が撮れると満足でした。
ところがタウンスナップというのは、盗撮を疑われたり、プライバシーや肖像権の侵害に当たるという話が持ち上がりまして、肩身が狭くなりました。知り合いは警察に引っ張られて説教をされたり、私自身も空を撮っていただけなのに直接苦情を受けた事がありました。
そんな事もあってタウンスナップは控えて、風景写真という狙って撮る、待って撮る、という撮影スタイルにトライしたのですが、どうもこれが性に合わないらしい。作為(意図)をもって、じっとその場に留まってその時を待って撮影する「作品作り」よりも、自らが移動しながら被写体を発見して撮影するほうが自分の性分にあっているのだと思います。
そういう意味では、画質の悪いコンデジであっても、山の中をチンタラ歩きながらパー子さんのようにパチパチ撮っていることで、写真撮影の欲求は満たされているのだと思います。
これからのカメラはこれで十分でしょう。
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ということで、所有するレンズ10数本のうち一本を愚息に形見として譲渡して、あとは綺麗さっぱり手放すことにします。コンデジの二台くらいは買えるでしょう。本体はオブジェとして飾っておくかもしれません。
しかし、Martin D45 ('79) を手放したのはともかく、Martin OO-18 ('56) を手放したのは本当に愚行でした。もう一度抱きたい old Martin。Prewar でなくても、調整された50年代の Martin は違いますぜ。
同時に複数の道楽を並行して行なうことができない不器用者です。ゴルフもそうでした、腰の具合が良くなかったということもありますが、13年でスッパリと辞めました。大体10年でひと区切りをつけるのがよさそうなので、山歩きもあと5~6年で終えることになろうかと思います。