道楽者の詩

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何をいまさら Canon EOS M3 物語 / EF-M 22mm を中古で調達した

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山歩き用に買ったミラーレスは、ストラップをたすき掛けにして運用するつもりでした。右手で使用しやすいように左肩にかけて使ってみたところ、かなり違和感がありまして一旦諦めていました。しかし試しに右肩にかけてみると6時間くらいの山歩きでは大丈夫でした。それもあって、歩行中だけなら単焦点でもいいかと思って EF-M 22mm F2 を中古で入手しました。

 

APS-C単焦点22mmの画角というのはフルサイズ換算35mmですので、一昔前は広角レンズに分類されていました。最近では微妙ですが、足ズームが使えるタウンスナップでは大きな問題なく使えると思います。また画角の不便さを楽しむというタイプの方もいらっしゃるようです。

しかし、引きの取れないところや、足で寄れないところが多い山歩きでは、不便さを楽しむというのは凡人には難しいところです。コンデジでは主に、どこを何時に通過したのかを記録するための目印を撮っていました。単焦点レンズでもこの代用は可能です。

それならコンデジスマホでもいいじゃないかとも思うのですが、現在使用している廉価防水カメラと比べると、やはり写りはかなり違います。もう少し試行錯誤してみたいと思います。

 

写り具合はどうかというと、これはさすがに単焦点レンズです。クリアでシャープです。背景をぼかしてしまって全く分らないような撮り方をするのはあまり趣味ではないのですが、まあ出来ないことはありません。サンプルをいくつか載せます。

  

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4枚めは、電力会社の送電鉄塔を撮った写真から等倍切り出ししたものです。

 

さてこのレンズはキタムラの中古を入手しました。

以前はオークションで手ごろなものが入手できていたのですが、最近は知識のない古物商の出品が多く、品質が確認できません。また、個人出品であっても説明書きが不十分な上に値段もキタムラの中古品と大して変わらないので、最近はキタムラで購入する事が多いです。半年保証がつく上に、二つまでなら同時取り寄せが可能で、現品を見比べて好きなほうを選べるので安心感は高いです。今回入手したレンズは、電子接点の状態を見ると、ほとんど未使用品でした。

 

キャップレスで使うために、プロテクトフィルターを使うことにしました。フィルターは、C-PLも含めて既存の52mmのフィルターを生かすために、ステップアップリングを使っています。 

 

 

 

 

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登山届けを出そう、コンパスでもヤマレコでもOK

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登山届けって、提出する必要性はあるのでしょうか、提出する義務はあるのでしょうか。また、登山とハイキングの線引きはどこらあたりなんでしょうか?、

 

日本アルプス名地の山岳地域を有する都道府県では、 義務化されつつあるようです。

登山条例 - Wikipedia

 

 

必要性についてはいくらか感じておりましたが、さりとてあまり深く考えていませんでした。提出したとしても、遭難した時に必ず助けに来てくれるわけじゃありません。私の場合に限れば、歩き回っている中国山地の「山」よりも、ほとんど人がはいらないような「滝」を目指している時のほうが危険は多いです。

私の山歩きは高くても標高1700m の伯耆大山くらいまでで、通常は中国山地の1000~1500m くらいの山域です。提出したらどんなよい事があるのか全く分らなかったからです。

実は鳥取側から氷ノ山に登った時、目の前に登山届けがあったので書いて提出しました。提出してしまうと、気持ちの上では途中で道を変更しにくいです。また、提出先の事務所は17時以降は閉じられてしまうということなので、17時を過ぎると下山完了の連絡を入れにくいし、連絡をしなかったらどうなるのか、その当たりがよく分りませんでした。そんな事もあって、もういいやと思っておりました。

 

 

ところが岡山県警が、本年8月から登山事故を減らすために、「山岳ガイド協会のシステムと提携して登山者の情報を共有をすることにした」というニュースが報道されていました。岡山県の最高峰は1345mで、熊以外の危険は少ない山です。某登山家からは、岡山・広島には登るべき山はないとさえいわれていたようです。にもかかわらず、岡山県警と登山事故がセットになるニュースは地元民からすれば斬新です。

www.mt-compass.com

 

県警が提携するシステムというのは、日本山岳ガイド協会が4年前に立ち上げた「コンパス」というシステムで、登山届けの作成から下山連絡までをパソコンもしくはスマホで作成して送信する事が出来ます。さらに下山届けが一定時間内に提出(送信)されなければ、緊急通報者に連絡が入るという運用になっています。

 

ということで「コンパス」というシステムを調べてみました。もちろん登録もしました。

www.mt-compass.com

これは運用も含めてよくできていると思いました。

1.必要事項入力して、予め登山届けを作成する。

2.登山開始前にスマホから送信する(県警と緊急連絡者に送信される)。

3.下山が完了すると、下山連絡を送信する。

4.下山予定時刻を3時間過ぎても下山完了がなければ本人に確認と催促のメールが届く。

5.下山予定時刻を7時間過ぎると緊急連絡者に知らせが入る。この時点で、緊急連絡者の判断で捜索依頼を出すことになる。

 

岡山県内でこのシステムが必要かどうかの議論は別として、個人的には有益と思える点があると思いました。具体的には、

・登山届けの作成が楽

・登山口で送信できるので提出ポストの有無や、回収に関しては気にしなくても良い

・いちいち家人に知らせなくてもいい。人それぞれ事情はあるでしょうが、我が家では、どこに行くと言っても興味を示しません。書くのも面倒なので、ラインで送ってもあまり興味を示しませんし、「捜索」のことなどほとんど眼中にありません。最後には、行き先の説明をするとだんだん不機嫌になってくる始末で、出歩く事に関して楽しく会話が出来ません。

・下山完了が簡単に送信できる。

・下山連絡が完了していなければ、7時間後くらいには捜索が始まるという期待が持てる。スマホの電波が届かなくても、気を失っていても、県警と緊急連絡者に下山未完了が知らされるというのはかなり安心。

・登山届けがないと対象とならない保険に加入してもよさそう。私は、登山届けなんか出すつもりがなかったので、届出なしでもOKという「レスキュー費用保険」に加入しています。 bluesboy.hateblo.jp

 

こんなによい事が多いのであれば、即登山届を出そうということになるかというと必ずしもそうではありません。ハイキングでも出すのか、登山とハイキングと線引きはどこか、などといくらかの悩みどころはあります。

直感的に、目的地が標高1000m以上であればとも思ったのですが、個人的には中国縦貫高速よりも北に行くときは出そうかなと思っております。さすがに近所のトレーニングでは、提出するのはどうかなと感じております。

 

 

目的が「登山届けを出す」ということであれば、コンパスのシステムはシンプルで私好みのシステムです。システムとして閉じた系になっています。あえて不都合な点を挙げれば、ハンドルネームが登録できないことです。

コンパスのシステムの中でもSNS的コミュニケーションは出来るようですが、ハンドルネームが登録できませんので、私のように本名を表に出したくない人は登山届けの提出以外には利用の仕方はありません。ハンドルネームが登録できないというのは、情報の信憑性は上がるので悪いことばかりではありません、利用の仕方次第です。

SNS的な利用もしたいというのであれば、yamareko で登山届けを作成してコンパスに渡して提出というサブシステム的な利用の仕方をされている人もいるようです。yamareko でも下山届けが出来るようになったと聞きますので、そちらだけでも大丈夫かとは思いますが、「県警と情報共有」という安心感はコンパスのほうがよいのかなと思ったりします。