道楽者の詩

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アコースティックギター 木目と音の話 #4

Martin OOO-18 1956

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マーチン続きで1956年のMartin OO-18、これもオールドファクトリー&Tバーロッドです。このトップはおそらくシトカスプルース、当時としては少々程度の低い部類の材かとは思います。

この当時はスタイル18とスタイル28しかなかったといっても言い過ぎではないでしょう。現在のようにギターが庶民の楽器ではなかった頃のお話ですので、スタイル18は程度が低い廉価版と言っても、プロが使う楽器としてそれなりに製作されています。

 

このギターの音はよかったですよ。哀愁があるというか味があるというか、琴線に触れるサウンドでした。訳あって手放しまして、現在マーチンは一本も持っていないのですが、またマーチンを手にすることが出来るのであれば OO-18、出来れば early 1950 が希望です。

 

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このギターのトップ材は左右で多少色が違います。この理由を「ブックマッチで製造しているから」とか「追い柾目だから」という説明を受けたことがあるのですが、これは必ずしもあたっていません。ブックマッチでもほとんど同じ色の固体もあります。左右で色が違うのは多少は仕方のないことらしいですが、ほとんどは製材の段階で決まるのだそうです。同じような柾目で製材しても、木の繊維の絡み具合に寄って、変色する場合としない場合があると聞かされました。

色の違いでサウンドに違いがあるのかといわれると、ほとんど影響は無いと思います。多少見掛けが悪いというだけのことですから、プレイヤーは気にすることはありません。

 

 

スタイル18のボディサイズは、小さいほうからO(シングルオー)、OO(ダブルオ)、OOO(トリプルオー)、D(ドレッドノート)があります。たぶんOOOO(フォースオー、M)はスタイル18にはなかったと思います。そのうちD18とOO-18を所有していました。マホガニーのギターはいいですね、気分が明るくなってきます。

 

D18もかなり良い(扱いやすい)サウンドでしたが、ネックのそりがどうしても改善しなかったのと、ボディがでかすぎて弾きにくくなったので手放しました。D18のサウンドは私の知るかぎり、Prewar のエボニー指板のD18、1960年台前半のD18、1960年代後半のD18、70年代になってからのD18と、少なくとも4種類のサウンドがあります。このうちPrewarのD18は私の知るD18とは全く異なるサウンドで、低音が魅力的で野太いサウンドでした。

それ以外は傾向は似ているのですが、試奏してみた範囲では1960年代後半のD18のサウンドが落ち着けました。

 

マホガニーのギターは一般に、カラカラと軽いタッチのサウンドといわれますが、材によって変わってくるようです。エボニー指板&アディロントップだとメローで太いサウンドを、ハカランダ指板&シトカトップだと乾いた軽めのサウンドになる傾向があります。

 

現行品では、D18GE、OM18GE この辺りを弾いてみれば、Prewarほどではないですが比較的太いサウンドのするマホガニーギターを楽しむことが出来ると思いますよ。

 

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