道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

カメラバッグの沼でおぼれた恥ずかしい記録

カメラバッグ沼はかなりタチが悪い、レンズに比べたら金額も低価格ということもあってか、ついついよりよいものを求めてさまよってしまう傾向にあります。撮るものや、撮影スタイルが決まっているのならさほど悩みもしないでしょうけど、そこは悲しき素浪人ゆえ・・・。

こんな場合はこれを、あんな場合はあれをなどといろいろな場面を想定して買いそろえてみても、「備えあれば憂いなし、備えすぎれば憂いあり」、備えがあれば安心だと思いながら、ついつい勢いあまって備えすぎてしまって後悔する、ということの繰り返が長く続きました。

はずかしなら、足掛け5年間に及ぶバッグ遍歴を極私的感想(レビュー)を添えながら一挙ご公開、よりよいお買い物の一助となれば幸いです。目的が明確でないのに安易なお買い物をすると、安物買いの銭失いになってしまうというのが結論です。

 

 

ハクバ Godwin ADVANCE

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最初に手にしたバッグは、KissDN を買ったときにもらった ハクバ の Godwin ADVANCE ズームバッグS だ。KissDN に Sigma18-50/2.8 を装着した状態できちんと収まるものでしたが、本体一台、レンズ1本のスタイルではバッグは要らない、首からぶら下げておけば大丈夫ということに程なく気づき、不要になりました。

 

 

ロープロ EX180

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次に手に入れたのは、LowePro EX180 というショルダーバッグ。今ではそこまで感じませんが、底面が正方形に近くてダサいというか、肩からぶら下げると不細工というか不安定というか。いろいろと工夫をしてみましたが、結局気に入らなくて使わなくなりました。

 

 

KENKO AOSTA Taday 2429 3WAY

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で、次に見つけたのが、薄くて縦長のバッグ、AOSTA Today 2429 3ウェイ 。数回使ってみて使いにくいことに気がついてしまいまして、早々に使わなくなりました。タテに深いので、レンズを収納するとタテに2段になるのです。ですから収納はきちんと出来るのですが、携行して容易なアクセスを求めるには不便なのです。下段のものは取り出しにくい、ということで底面が正方形に近いほうが携行して機材にアクセスするには使いやすいということを「いったん」学習しました。

 

 

Tamrac #5248 Adventure 8 Backpack

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次に手に入れたのがこれ、友人が使っていたのをみていいじゃないか、上下2段になっていて使いやすいと思ったタムラックのリュック Tamrac #5248 Adventure 8 Backpack 。当時レンズも増えてきたことも手伝って、たいした量が入らないこのバッグは程なく使わなくなりました。高倍率ズームを使う場合などはいいかもしれません。それにも増してバックパックは、機材へのアクセスはかなり厄介だという事を学習したのでした。

 

そもそも、使用目的がはっきりしてなくて、なんとなく使ってみたいという安易な気持ちがまずいのです。

 

 

ハクバ GW-PRO

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多くの機材を運ぶ時は、車の中に倉庫を作ってそこから小さいバッグに詰め替えて出かければいいと考えて、大き目のバッグを調達しました。それがハクバ GW-PRO。いざ使おうとしましたが、夏の炎天下に車中に放置しておくのは不安、また車から長時間離れておくのもちょっと不安ということで、結局あまり役に立ちませんでした。結構なお値段でしたので未練がましく長く所有していましたが、あまり使いませんでした。

 

 

DOMKE F-3X

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これを買ったらバッグの沼から這い上がれたというレポートを信じて買ってみたのが DOMKE F-3X。これは APS-C、EFS10-22、Tamron 17-50/2.8 をベースとしたシステムでは不満が一気になくなってしまいました。特にスナップで使う分には、日常の小物も一緒に自然に納められるので非常に喜んで使っていました。EF70-200/F4 をフードつきで計ったようにぴったりと収まるのは感激しました。
それもつかの間、5Dを買ってからというもの5Dのシステムを入れようとすると、入らないことはないのですがかなり苦しいのです。かといって APS-C のシステムで出かけようと思う気持ちはかなり薄れてしまいまして、・・・。

 

 

DOMKE のバッグは緩衝材がないということで不安視される場合があります。しかし私はバッグ本体の前後左右のポケットに物を詰めて緩衝材にする、と解釈しています。携行物自体を緩衝材とすることで収納力の向上を図っているのだと理解しています。

 

 

エツミ クリックハイキングザック M

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トレッキングや、滝に訪れるようになって買ったのが エツミ クリックハイキングザック M。APS-C、EFS10-22、Tamron17-50/2.8、EFS60/F2.8 Macro を納めて歩くにはちょうどよいバックパックです。しかしながら、5Dのシステムではこれまたさっぱり使えません。

 

 

ナショナルジオグラフィック NG2475

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5D購入と同時に買ったのが、ナショナルジオグラフィック NG2475。こいつは、見かけは非常に私好みなのですが、バッグ自体に腰がなくてフニャフニャなので、機材の出し入れがやりにくいうえに収納した機材が安定もしません。カメラバッグとしては厳しいと感じましたので、愚息のラジコン運搬用に譲渡しました。見かけと素材はいいだけに残念です。

 

 

エツミ クリックショルダー M

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5Dのシステム用に試しに買ったショルダーが、エツミ クリックショルダー M。これも結局5Dシステムではどうしても帯に短くタスキに長し、カタログスペックでは EF70-200 がタテに入るはずなのに、実際に手に入れて試してみるとダメ、微妙に入らないのです。返す返すも5Dのシステムにフィットしたバッグが見つからなくてストレスがたまりました。

でもこいつはAPS-Cのシステムを収納するには非常にうってつけ、売ってもたいした金額にはならないので当面予備的に保管しています。

 

 

エツミ エクシード L / M

ちょっと気に入らない部分があるのですが、思い切って買ったのがエツミ エクシード L。気に入らない部分とは、まず底面が正方形に近くスリムでないこと、それと取っ手が本体でなく上蓋についていて、ひょいと持ち上げると収納物が転げ出てしまいそうな不安があることです。取っ手がボディについているクリックショルダーはこの点非常に安心です。

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さて、このバッグは5Dのシステムにはジャストフィットするというのは分っていたのですが、購入までには時間がかかりました。上記にあげた気にいらない点があること、特に携行するには、底面が正方形に近く使いにくいというのが最大の問題でした。

こ れを買うときに、エクシードMでもいいのではないかと考えました。実はエクシードMのスペックは深さ200mmとあり、実測長200mmの70-200のレンズがきっちり収まるはずなのですが、クリックショルダーの件もあってメーカーに直接電話で確認しました。すると、エクシードMとクリックショルダーM の深さ(内寸)は全く同じで、実測値200mmのレンズを収めるのはちょっと厳しいとの返事でした。ついでに、内寸210mmのエクシードLならきちんと 入りますよ、と(すでに調査済みの)返事も頂きまして非常に悩んだのでした。

 

カタログスペックを信じないで、現物確認が重要であることをここに記載しておきます。

 

エクシードLの収納力は、EF24-105を装着した5D本体の他、フードを逆向きに装着したEF70-200、EF17-40、EF28/1.8、 EF50/2.5 Compactmacro、Tamron 90/2.8 Macro の他、三脚座もしくは SpeedLite 420EX が無理なく綺麗に収まります。いろいろと悩みましたし、他のものと使い比べた結果、現在は5Dのショルダーはこのバッグに落ち着いています。

上記の経緯を経て購入したエクシードLあまりに気に入ってしまって、APS-C用に エツミ エクシード Mまで買ってしまいました。今では愚息が気に入って KissDN のシステム(Sigma18-50/2.8 Macro、EFS60/2.8 Macro)で使っています。エクシードシリーズは、早々に生産中止になってしまったようです、残念。

 

 

エツミ EPAショルダー M

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エクシード L は収納しやすく非常に使いやすいバッグなのですが、デザインはちょっと難ありとの思いが払拭できていませんでした。要は、底面が正方形に近いので携行しにくく、やっぱりスリムなものをと思って探したのが、エツミ EPAショルダー M。
確かに 5D + 小三元を収めるには知りうる範囲ベスト、ジャストフィットなのですが、これで野山を歩くのはちょっと場違いのような気がしまして、一度使ってみて次なるものを買うハメになってしまうのです。

機材へのアクセスに難ありとの評価もあるのですが、この手にタイプはどれも似たようなものです、あえて言えば上部のジッパーが2列になっていてくれたらもっとうれしいかとは思います。

 

 

TENBA メッセンジャーバッグ

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それは以前から気になっていた TENBA メッセンジャーバッグ L、やや値段が高いので敬遠していましたが、えいやっと買ってしました。3回程使いました、いや、3回しか使いませんでした。パソコンが納められるようになっているのですが、これが邪魔、機材の収納に際して邪魔なので切り取ってやりました。

ショルダーパット(肩掛)はおそらくこれまでの中で最も性能がよいもので、重量を感じないものだと思います。

問題は、機材以外の小物が入らないこと、デザイン優先で厚みがないのでとにかく小物が入りません。無理して入れるとエクシードLよりも不細工ですし、パッと見て何がどこにあるのか分りません、結局ショルダーはエクシードLのほうがよいと思いました。テンバ メッセンジャーバッグはその後何度かマイナーチェンジされましたね、新しく出来たハンドグリップはドンケの真似ですが、あの方が使いやすいと思います。

 

 

ロープロ スリングショット 200AW

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ショルダーとは別に、長い間5Dシステム用のリュックを探しておりまして、手にしたのがロープロ スリングショット 200AW。確かに収納できるのですが、常用しているレンズ EF24-105 はズームロックがないので、フードをつけて収納するとアクセスのとき勝手に伸び縮みするのです。これはイヤだ!、ということで、フードは外部にぶら下げて対応しました。しかし今度は、カメラを首からぶら下げて歩いていると、収納部の剛性が低いのでしょう、中身のレンズがゴロゴロ動いて安定しないので、気分も落ち着きません。それと肩パッドも私の肩にはフィットしません。違和感があってかなり肩が懲りました。

 

 

ロープロ フリップサイド 400AW

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ということでアクセスは面倒でもそこそこ収納できるきちんとしたリュックを探して、ロープロ フリップサイド 400AW を買いました。腰帯を外さず、リュックを前に回してリュックの裏から機材にアクセスするというアイデアですが、実際使ってみるとそんなに便利でもありませんで、非常用です。でも機材が落下しないという安心感はかなり高いです。機材を運ぶという意味では優れものですが、機材以外のものはほとんど収納できません(三脚の装着も厳しいです)ので、ある程度割りきりが必要です。

ちょっと気になるのが肩へのフィット感、外人向けなのでしょうか、ロープロのフィット感はスリングショットもしかり、どうも相性が悪いです。後日談ですが、購入先で相談して交換してもらいました。肩へのフィット感は改善しました。

 

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ロープロ フリップサイド 300

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フリップサイドが気に入ったもので、一回り小さなフリップサイド300を購入しました。5D+小三元のシステムがコンパクトに収納できるので取りまわしはよかったです。しかしながら、それ以外に使い道がないので、よほど目的に合致していない限り、フリップサイド400AWのほうが汎用的に使用できて便利です。

 

 

バンガード アップライズ45

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リュックは1気室と2気室があります。機材の運搬だけが目的ならば1気室がよいのですが、機材以外の生活用品(衣類や食料など)も運搬するのなら2気室がよいです。もっと言えば両方必要になるのです。また、機材をリュックの上側から取り出すことが出来るように設計されているものが好みです。というのも、不注意からの事故が起こりにくいと思えるからです。これまで2回、背中から機材を落としています。そういう意味では、フリップサイドなど背面アクセスのバックパックは安全です。こういうことから追加したのが、2気室で背面アクセスが可能なバンガード アップライズ45です。日帰りトレッキング用としては非常によく出来ていると思います。

このバッグは剛性感がかなり強いので、機材保護の観点ではすぐれものですが、体へのフィット感は薄れます。ロープロとは反対の印象を受けました。

 

こうして5年間でいろいろと試してきましたが、結局手元にあるのは、フリップサイド400AW、アップライズ45、DOMKE F-3x くらいです。最近もう一つバックパックを追加しましたので、カメラバッグは正味4つです。

 

選別にあたり使用目的をきちんと見定めることは大切なのですが、なかなかそれが出来ない悲しき素浪人、安物買いの銭失いにならぬよう、最初からそこそこよいものを買うのが安上がりではないかと思う次第です。皆様、道中迷われませんよう、お気をつけて。

 

 

 

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