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道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

初めての、登山・トレッキング・山歩き用の靴選び

お買い物 写真道楽 山登道楽

山歩きを始めようとする時に揃えなくてはならない物はいくつかあります。一般的に、ザック、靴、雨具といわれています。その中でも、個人的には靴です。ハイキングであれ、トレッキングであれ、山登りであれ、天候や距離にも関係なく、始めるにあたりこれが一番だと思っていますので、まずは普段履きとは違う山歩き用の靴を用意されるべきです。

 

しかし残念ながら、これから始めようとする場合、身近に相談する人がいなければどれを選べばいいのか分らないものです。値段も高いものになると3~5万円の靴がありますので、下手に高価なものを買わされるのもいやですしね。

私は標高1700mの大山を目標とし、通常は1200m程度の中国山地の登りやすい山に行くことを前提に、ショップで相談しました。するとミドルカットを強く勧められ、足に合うの重い靴を選択しました。

bluesboy.hateblo.jp

 

1年経過した現在、そのときの私に、現在の私がアドバイスするとすれば全く違う靴を勧めます。靴選びの最大のポイントは、自分の足にフィットするかどうかであって、メーカーやデザインで選んではいけません。私の場合はこの点は最低限クリアしていましたが、先にミドルカットの靴を買ってしまったのは失敗でした。


下記のような前提条件を設定した場合、私としては間違いなくローカットの靴をお勧めします。

1.積雪期を除く3シーズン用、
2.ザックの荷物は最大10kg程度、
3.登攀の標高差は1000m以内、
4.行程は原則日帰り、
5.ヤブの中には極力入らない、

 

最初はローカットで、靴底は滑りにくい素材で比較的硬いものがよいです。重量にして、400g前後、重くても500gまでのものがいいでしょう。これより軽いものは、主にトレラン用の靴で、底が柔らかいので、筋力があって、山歩きに慣れていない人には辛いといわれています。

 


 

機能や素材の違いについて

 ローカット / ミドルカット / ハイカットの違い

そもそも低山で日帰りの山歩きの場合、ハイカットはオーバースペックです。

ローカットの靴はミドルカットの靴に比べて砂や小石が入りやすいといわれますが、実際に履き比べて、通常長ズボンを履いている私の印象ではそんなに大きくは違いません。またミドルカットのほうが足首を守るといれる場合があるようですが、履き比べた印象ではたいして違いはありません。足首が心配ならば、キネシオテープでテーピングするほうがより効果的です。

あえてミドルカットの利点を挙げれば、くるぶしを岩にぶつけてもあまり痛くないという程度です。デメリットは重いということ。

 

防水(ゴアテックス) / 非防水(ノンゴアテックス)

一般的には少々高価ですが、ゴアテックスのほうがよいです。ゴアテックス仕様の靴は、防水で、蒸れないし、とても快適です。

デメリットを挙げると、靴の中に一旦水が入ると内部が乾きにくいという点です。また、目詰まりするとゴアテックスの意味が薄れて蒸れやすくなりますので、汚れたらマメに洗う手間がかかるということです。

ローカットの靴はミドルカットの靴に比べて水が入りやすいので注意が必要ですが、水の中に入る予定がないのなら、間違いなく防水仕様(ゴアテックス)のほうがよいです。雨が降ると、登山道が小川になることも珍しくありませんので。

私の所有するローカットの靴(クラッグホッパー)は非防水ですので、ちょっとした水際を歩いても水が浸透してきます。しかし防水仕様のミドルカットの靴(タイオガブーツ)は、少々の水溜りの中を闊歩しても全く問題ありません。

 

靴底(シャンク)の硬さ

便宜上三段階に分けます。

1.スキー靴や12本爪のアイゼンを装着するような、曲げようとしても曲がらない硬い靴底。
2.通常の靴と比較すれば十分硬いが、まったく曲がらないわけではない硬さの靴底。
3.普通の運動靴よりはやや硬いかなという感じの靴底。

 

選択するなら2か3です。

登山道のように上り下りが多く、整地されていない道では、ベタ足で歩き、足の指で蹴らずに腰から体重移動するのが基本だそうです。でもそれは普通の町中での歩き方とは多少違います。足の指で蹴って前に進むような普段の歩き方をするには、靴底は柔らかいほうが歩きやすいのですが、山中では疲れやすくもあるのです。靴底が硬いほうが、多少は不自由ですが、ベタ足で歩きやすいのです。さらに突き上げも軽減されます。

柔らかいことのメリットは、やや軽いということ、そして普通の運動靴のように歩きやすいので、舗装された道や綺麗に整地された遊歩道では歩きやすいということです。

 

また靴底のゴムの素材は、滑りにくいものであることが必須です。私の使用しているモンベルのトレイルグリッパーは、安心して歩けます。今のところ不足はありませんが、濡れたところは普通に滑りますので注意は必要です。

bluesboy.hateblo.jp

 


 

実際の選択のしかた

講釈はそれくらいにして、実際何を選択すればいいのでしょうか。私はモンベルの靴しか分りませんので、モンベルを例に挙げます。

webshop.montbell.jp

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△ ミドルカットで硬い靴底---ティトンブーツ(612g)

このくらいのクラスであれば、不足はありません。というかオーバースペックかも。ティトンブーツの他、同じ分類にはタイオガブーツ、ワオナブーツというのがあります。デザインが多少違うくらいで性能は似たり寄ったりですので、履いてみて履き易いものがいいと思います。自分はタイオガブーツを使っていますが、ちょっと重いので、ティトンブーツのほうがいいかな。

  

 

 

△ ミドルカットで柔らかい靴底---ラップランドブーツ(424g)

整地された遊歩道のような道ならお勧めです。横幅が広いワイド仕様もある。パックンが何かのロケで履いてた。

 

 

△ ローカットで硬い靴底(防水)------- クラッグステッパー(472g)
△ローカットで硬い靴底(非防水)----- クラッグホッパー(428g)

自分は水の中に入ることを覚悟して非防水のクラッグホッパーを使っていますが、普通はクラッグステッパーがお勧め。冒頭の前提条件であれば、これが一番お勧め。

  

 

 

△ ローカットで柔らかい靴底(防水)--- ラップランドストライダー(378g)

靴底が多少柔らかいので、普通に歩く機会が多いならこちらもお勧め。

 

ちなみにモンベルの靴は評判がよく無いという話を聞いた事がありますが、実際使ってみて、自分の足にフィットしさえすれば特に問題は感じません。快適に使っています。値段も比較的リーゾナブルなので、最初の一足にはよいのではないかと思います。

 


 

参考までに、実際に使っている山用の靴

スパイク長靴

これは滝の撮影に行く時に使うもので、水深20cmくらいなら沢の中をジャブジャブ歩けます。間違って靴の中に水が入ると大変です。水よりも大変なのは雪でして、積雪30cm程度なら雪山でも使えますが、長靴の中に雪が入ると悶絶します。靴底にスパイクを埋めてあるので重いですが、突き上げは比較的少なく、急斜面でのグリップは最高です。

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ミドルカットのトレッキングシューズ(モンベル タイオガブーツ ワイド)

スパイク長靴よりも軽いのですが、重量感は感じます。疲れてくると、足を引きずるようになってしまいます。ほとんどの山登りは、ローカットで済ませているので、ミドルカットの重い靴はトレーニング用として使っています。

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ミドルカットのトレッキングシューズ(普通のゴム底)

10年前、何も知らずに買った靴。靴底は厚めですが普通のゴム底で、モンベルのトレイルグリッパーと比べるとグリップが効かないので、今はこれで山歩きはしていません。

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ローカットのトレッキングシューズ(モンベル クラッグホッパー)

今はほとんどこれ、靴底は比較的硬く、適度に軽く、安心して歩ける。

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沢靴

釣具屋さんで5000円で買ったもの。沢歩きや滝登りをしなくてはならないときはこれしかありません。沢以外で歩く道が、岩場とか石ころが多くなければ、全ルートを通して沢靴だけで済ませる事も可能です。

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