道楽者の詩

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岡山県南、風光明媚な金甲山に登ってきました

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金甲山というのは岡山県南の岡山市玉野市の堺にある標高403mの小高い山です。現在はテレビ塔や送電線の鉄塔が乱立してしまっていますが、金甲山から見下ろす眺望はすばらしい。眼下に見える瀬戸内海の多島美や県南の干拓地、遠くは高松市や瀬戸大橋、運がよければ四国の剣山や石鎚山を見る事ができます。北側は眼下に岡山市、そして運がよければ100km先の大山まで見える事もあります。

 

金甲山という名前は、西の由加山へ鬼退治に来た坂上田村麿が、戦勝祈願で金の甲を埋めたという伝説に由来しています。

 

瀬戸内海を見下ろす展望台はたくさんあります。岡山では、鷲羽山、王子が岳、そして金甲山が有名です。好みはありますが、どれもすばらしい展望所です。ケチをつけるわけではないですが、個人的には四国から見る瀬戸内海が好きです。たぶん光線の加減で太陽を背にして見る景色のほうが鮮やかに見えるからでしょう。

 

倉敷の南にGパンや学生服など縫製業で有名な児島という町があります、そしてここ金甲山のある半島も児島半島と称します。岡山市との間には児島湾、児島湖があります。ということで「児島」という地名は岡山市なのか倉敷市なのかよくわからなくなることがあります。

実は岡山県南部の多くは、古くは全て海に浮かぶ島でして、現在は干拓によって陸続きになっております。金甲山のある児島半島も独立した島でした。少々乱暴ですが、吉井川と高梁川の間は、概ね現在の国道2号線より南は全て海だったと申し上げても大丈夫かと思います。

香川県岡山県海上の境界は、かなり岡山寄りです。岡山の領海は狭いという印象ですが、岡山側の海岸線を、現在の国道2号線あたりと思えばそんなに不公平感はありません。

笠岡のほうでは、四国と山陽の両側から樽を流して中間点を決めたといううわさを聞く事もありますが、真偽のほどは不明です。

 

さて岡山県南部が島だった頃、南部一帯は東西に長く児島郡という行政区でした。概ね鷲羽山から金甲山まで位、児島半島全域と考えればいいでしょう。それが西部は倉敷市に、中部は玉野市に、東部は岡山市に合併されてしまい、現在では児島郡という行政区は消滅してしまいました。その名残として、東西に広く「児島」という地名が残されています。現在岡山で一声児島といえば、瀬戸大橋の袂の北の町、JR瀬戸大橋線児島駅周辺を指す事が一般的です。

 

現在は頂上まで車道が整備されている上に、頂上には広い駐車場がありますので、通常は車で登る山です。好き好んで歩いて登る山ではありませんが、お勧めをされたので歩いて登ってきました。