道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

人面滝

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10年近く細々と近隣の滝の撮影をしてきております。岩の表面の様子が人面に見える滝は数々あるのですが、これほどまでにクッキリと、正面に、滝全体が人面に見えたのは初めてです。人面滝としては秀逸です。

 

右目はウインク状態ですが、鼻筋は通っていますし口もしっかりしています。

もしかすると、額をしこたま打ち付けて痛くて泣いているのかも。

 

滝の落差は20mくらいあるのですが、水量に難がありまして水の流れはチョロチョロとしかありません。それがゆえに「牛の尻(ケツ)」と、小便を垂れる牛の尻になぞらえられて呼ばれることもあるそうです。

かつて自宅で乳牛を飼っておりましたので、牛の小便は何度も見てきています。こちらの滝は二条になって垂れ落ちてきていまして、人面のちょうど目の辺りを流れています。私としては「牛の小便」というよりも、「涙する岩男=涙滝」と呼びたいと思いました。であればこのくらいの水量であってももっともらしく感じてもらえるかも知れません。

 

 

滝、人面、というとどうも霊魂的なことを連想して、あまり気持ちのよいものではないとされます。実は私は以前は「浮遊霊・地縛霊に取り付かれています」などといわれたことがありまして、見えないものに対して妙な恐怖を感じていた時期があります。今では科学的に根拠のない事をむやみに信じ込むことはなくなりましたが、それでも人面が多くある岩肌はちょっと苦手です。

得てしてそのような人面は苦しがっている相である事が多いので、余計に恐怖感を強めてしまいがちです。こちらがこれまでに一番恐怖を感じた人面滝。中央以外にもたくさんの人面がありそうです。

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