道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

氷ノ山後山那岐山国定公園のど真ん中は熊の放し飼い中

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岡山・鳥取・兵庫にまたがる「氷ノ山後山那岐山国定公園」のど真ん中にある若杉天然林は、「森林浴の森 日本百選」に選ばれている園地です。古道を利用した散策路も整備されています。ところがここはツキノワグマの放し飼い地帯でもあるのです。

 

多い日は駐車場がいっぱいになるくらいの賑わいで、さらに観光バスが団体さんやってきている事も決して珍しくはない、そうです。私は基本的に単独行動ですので、さすがにここを一人で歩くのは腰が引けておりました。春先から、どうしようかと逡巡しておりました。気候と天気のよい土日なら、きっと誰か来ているだろうと確信し、その日が来るのを待っていました。

 

9月の終わり、適当な日が来たのですが腰の具合が悪くて日常でもコルセットが手放せません。洗面所で顔を洗うために前かがみになるだけで、ぎっくり腰になりそうな感じです(歯磨き中にぎっくり腰になった経験あり)。

ここのコースは、長距離も選べますが、体調が悪ければエスケープルートが2ヵ所あります。そして標高差は比較的少ないので、頑張って行ってみることにしました。

 

 

ところが、駐車場についても誰もいません。そ、そんな。途中で出会ったのは工事の職人さんだけ。一人で行くのか、放し飼いの中に。。。

 

一歩踏み出すまでは時間がかかりますが、いざ足を踏み込むと開き直ってしまいます。誰もいないということなので、時々吠えながら歩くことにしました。

腰をかばいながらではありますが、結局最後まで歩き通すことができました。そして下山口から駐車場まで3kmの舗装道路を歩かなくてはいけません。だれか乗せてくれないかなと期待しても、どうせ車なんか通るはずはないよなと言い聞かせていました。

ところが、あにはからんや、軽トラがブンブン、カップルの車がビュンビュン走って行くではないですか。まあ誰も相手にしてくれませんけどね。

 

 

さてこのルートには峠が多いです。岡山美作から鳥取若桜へ抜ける「若杉峠」。そのほかにも、江並峠、峰越峠、など古くは交通の要衝であったことがうかがえます。こちらのお地蔵さんは若杉峠に鎮座しているお地蔵様です。1754年からこの場所で多くの旅人やトレッカーを見守ってきています。

 

 

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