道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

38年前の300本のカセットテープ、処分しました

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往年のカセットテープ

学生さんのころは、LPレコード一枚3000円がなかなか買えなくて、レンタルレコード屋で借りてカセットテープにダビングして、ボロボロになるまで聞き倒すというのが普通という日常を過ごしておりました。

LPレコードは120枚くらい所持しておりましたが、軽音楽部に所属していたこともあり、友人や先輩にはレコード1000枚くらいは持ってるよ、と涼しい顔でおっしゃる方がいました。全く歯が立ちませんでした。そこで助かるのがレコードのレンタルショップでした。でもメジャーなものしか置いていないので、いわゆるマニアが好むようなものは、中古レコードショップで探さないといけませんでした。

 

聞かずとも、見るだけで、当時の事が沸々と思い出されてくる青春の証のひとつでもありますそのカセットテープ約300本、LPレコードに換算して約500枚分を一気に処分することにしました。断捨離っていうんですかね、CD、MD、DVD、iPod に駆逐され、おそらく25年以上一度も使っていないと思います。

所持していたLPレコードは、もう20年くらい前になりますか、10枚ほど捨てられないものを残して、残りの100枚あまりのLPは縁もゆかりもない北海道の某町の町おこしに賛同して寄贈いたしました。

 

LP10枚と同様、聞く事はなくても捨て難いものが30本ほどありまして、それはもうしばらく所持しておくことにしました。押入れの隅のほうにひっそりと。

 

そのうちの一本に 1974年倉敷市民会館でのコンサートの生録音テープがあります。高校生の分際で、乾電池駆動のそこそこでかいカセットテープレコーダーを持ち込んで椅子の下に置いて録音したものです。どうやって持ち込んだのか詳細は伏せますが、チケットのもぎりの関門を通過するときのヒヤヒヤ感、してはいけないことをしているというモヤモヤ感、捕まるかもしれないというドキドキ感、オートリバースじゃないポンコツなので1時間経過してカセットを裏返そうとゴソゴソしていたときのソワソワ感、自宅に戻って始めて音を出そうとしたときのワクワク感、いまだ強い記憶として残っています。

そのアナログテープは15年くらい前に、自前でデジタルリマスタリングして wav File に変換して保管しています(回転数は多少おかしいかもしれません)。ですので、これ以上の音質劣化はありません。でも時間とともに経年変化していくカセットテープのようなアナログ物の趣はなかなか捨てられません。

 

 

同じツアーの他会場での録音がフルで Youtube のような大通りにも堂々とアップされていた事がありますので、私も裏路地でこっそりと二曲ほどご紹介いたしましょう。1974年へタイムスリップ。

 

http://cantam.daynight.jp/shed/ringo.mp3

 

http://cantam.daynight.jp/shed/kanazawa.mp3

ちなみに、このツアーのバックバンド愛奴のドラムスは、のちにブレイクする浜田省吾さんです。ブレイクする直前の1977年、前座で招いて激励しました、生意気にも「頑張ってね」と。

金沢事件に関する曲は歌詞が聞き取りにくいのですが、レコード発表されていません。歌詞全文をお知りになりたい場合はこちらのサイトをご覧下さい。刑事だの留置所だの、生々しいですよ。

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