道楽者の詩

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モンベルの山シャツ、ウイックロン いろいろ

モンベルのトップスの素材によく使われている機能素材「ウイックロン」、いくつかの種類がありまして、カタログには丁寧な説明が書かれています。

でもね、使って体感してみないと判らない、悲しいかな、文字を読んだだけでは擬似体感する事ができないのです。使ってみたい、比べて納得したい、という単純な興味から、ウイックロン オリジナル、ウイックロン ボーダー(編み上げ方が違うそうです)、ウイックロン クール、ウイックロン ZEO、ウイックロン ZEO サーマル、ここまで全部入手することになりました。

 

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3~4年前までは、トップスもボトムスもサイズはLで大丈夫だったのですが、現在はトップスはMのほうがフィットします。そんなわけで、ただ今LからMサイズに買い換え、買い揃えている途中です。

 

 
 

ウイックロン オリジナル 

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モンベル ウイックロン ラグラン Tシャツ

丸首ラグランシャツの半袖と長袖を所有しています。ウイックロンのオリジナル素材は、案外暑い、風通しが悪いのかもしれません。かといって保温性があるわけではないので、寒い時期にミドルとして着ても暖かくはなく、寒さは和らぎません。

速乾性があるかといわれたら、まあそれなりには。それでもジオラインには及びませんので、山登りのベースレイヤーとして着用するのはやめた方がいいでしょう。着心地は決して悪くないので、もっぱら普段着のTシャツとして愛用しています。

いわゆる化繊の速乾性のシャツと言われる製品で、最初に買ったのがこれです。肌触りも悪くなく、比べるものもなかったのでそれなりに満足していました。しかし、ベースレイヤーとして肌の上に直接着ていたら、乾きが遅い、汗臭さが取れない、などと感じるようになって、ベースレイヤーはジオラインに完全移行しました。

ジオラインのような速乾性の長袖ベースレイヤーの上に、体の線を隠すために着用するのはおすすめです。プリント柄が豊富なので、気分を変えるにもいいでしょう。でも、人が多いところでは被る確率は高いです。

 

 

 

ウイックロン ボーダー

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モンベル ウイックロン ボーダー

糸そのものはウイックロンオリジナルらしいですが、風通しがかなり良いです。編み上げ方が違うということです。ボーダーシャツは好みに寄るでしょうが、通気性のよくて、比較的サラサラした肌触りの機能的なシャツです。

普通のウイックロンのシャツよりも着心地が良いので、愚妻にも一着プレゼントしました。素直に気に入ったとは言いませんが、普段着として着用している頻度はかなり高いようです。

同じ生地で、ボーダーでないデザインだともっと需要があると思うのですがね。ボーダーはどうしてもファットに見えてしまうということで、敬遠される場合も多いと聞きます。

 

 

 

 

ウイックロン クール

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モンベル ウイックロン Cool

風通しもよく、ひんやりした感触があるということです。実際ひんやりした感触があるのは確かです。しかしながら、これを着るのはクソ暑い真夏なので焼け石に水という感じ。夏の炎天下、残念ですが「ひんやり感」を感じることは不可能です。行動中は汗の乾きも追いつきません。

生地は案外丈夫で、手ざわりも良く、着心地も良いです。ベースレイヤーとして素肌の上に着用はしていなく、ジオラインメッシュをベースレイヤーとして、その上にウイックロンクールを着用しています。

春〜秋の着用頻度は高く、パーカータイプも含め4着も購入して気分で使いまわしています。パーカーは紫外線対策に有効です。またパーカーのサイズ感は半サイズほど大きいですから、アンダーにジオラインミドルウェイトの長袖を着ても大丈夫です。

 

 

 

ウイックロン ZEO

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モンベル ウイックロン ZEO

この素材の感触は化学繊維感が強いと感じるかもしれません。でも、すべりというか手触りがとてもよく、ウイックロンシリーズの中ではこれが一番好きです。カタログに寄ると、保温性が高いということですが、風通しもよいので温度変化に関しても汎用性があります。

ということで、特に早春や晩秋にお勧めです。私は、気温にして5〜20度くらいの時期に、アンダーをジオラインのライウェイトやクールメッシュなどと組み合わせて利用しています。適切な時期は個人差がありそうですが、どなたにも使いどころはあると思います。

 

ちなみに、生地はウイックロンとジオラインの混紡だそうで、それ故に寒い時期のベースレイヤーとしてもお勧めされるようです。

 

 

 

ウイックロン ZEO サーマル

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モンベル ウイックロン ZEO サーマル

ジオライン3Dサーマルの後継とされる製品です。他のウイックロンと比べると明らかに生地の厚みはあります。前モデルのジオライン3Dサーマルは山歩きを始めて最初に購入してよく使い込みました。手触りその他、似たような感じです。

ベースレイヤーにジオラインのLW(薄手)とMW(中厚手)を用意しておくと、広範囲に利用できると思います。

パーカータイプもあるのでそちらも所有していますが、手持ちの種類が多くなってくると今一つ使い所がわからなくなって、着用の頻度は低いです。薄いフリース(例えばシャミース )の方が、柔らかくて着心地も良いので、使い勝手は良さそうです。

 

 

★ 丸首とハーフジップとフルジップ

多少重くなりますが、行動着としてはフルジップシャツが使いやすいです。フリースジャケットとZEO サーマルがそれにあたります。丸首シャツはジップシャツに比べると温度調整が難しいので、インナーとして使うのがベターかなと思います。

 

★ ウイックロンとジオライン

ベースレイヤーとして使うなら、断然ジオラインです。暑い夏でも、ジオラインとウイックロンを組み合わせるのが良いと思います。

ジオラインの弱点は丈夫さで、枝葉に引っ掛けると簡単に穴が開きます。また見かけ上、下着感が強いので最上層に着用して歩くのは憚られます。なので、アンダーにジオライン、その上にウイックロン系を着用するのが基本的な使い方だと思います。

暑い時期に使うジオラインクールメッシュは、ノースリーブ、半袖、長袖を持っていますが、主に半袖を使っています。ノースリーブだと、脇汗が腕を滴ってきますので使用はやめました。半袖のクールメッシュの上には、長袖のウイックロンクールを着ています。

 

bluesboy.hateblo.jp

 

 

2020.8.10 加筆・修正

 

  

数あるウイックロンの種類の違いは、気持ちの問題に近いような気がしないでもありません。まずは、春秋用にウイックロンZEOを使ってみてはいかがでしょうか。

 

ほかにもメリノウール素材のシャツがありますが、ウール系は試してはいません。メリノウールのアンダーシャツに大きなアドバンテージを感じていないというのが理由です。ほかには、いわゆる山シャツといわれるボタンダウンのシャツもありますが。こちらは伸縮性がないという理由で試していません。

 

山シャツあれこれ