道楽者の詩

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モンベル トレールグリッパーの使用感

以前ミドルカットのトレッキングシューズを買ったことを記事にしました。これはこれでよい靴で満足をしています。

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その後トレーニングと称して、比較的低山を歩き回ることが増えてきました。上のタイオガブーツはそれ用には少々重厚で重いので、普段のトレーニング用にローカットのシューズを追加購入することにしました。

購入したのは同じモンベルのクラッグホッパー、店の人ははっきりそうとはいいませんがいわゆるアプローチシューズに近いものです。ソールはやや硬めで、岩場を歩くには使いやすく、それだけでなく通常の登山道や一般の道路でも使い易いシロモノです。ということで、新調した靴の使用頻度はめっきり増えまして、いろんな場面で使うようになりました。

 

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ソールの材質はどちらの靴も同じで、滑りにくい素材とされるトレールグリッパーです。

この「滑りにくい」とされる表現ですがこれがどなたに聞いてもよく分りません。店の人も使ったことがないんじゃないかと思うくらいです。ということで今回このソールの使用感をレポートしておこうと思います。

普段は標高300~400m程度の低山をこの靴で歩き回っておりますが、結論から申しますと乾いた場所であれば滑って困ったことはほとんどありません。一般的に滑りやすいのは、硬い岩盤上に細かい砂利が敷き詰められた坂道、落ち葉で埋め尽くされた坂道でしょうか。このような場所で滑って大きくバランスを崩した記憶はほとんどありません。浮石のような石ころを踏んでしまってバランスを崩したことはありますが、それは私の不注意です。

最高斜度45度といわれるような岩稜を登ったりもしましたが、特に不安は感じませんでした。しっかりグリップしてくれてスイスイと登れました。

 

濡れた場所ですが、これは正直なところ「普通に滑る」と思っていたほうがよいです。濡れた岩の上とか濡れた木道や濡れた苔の上、一般のジョギングシューズよりは粘るとは思いますが、滑ると思っておいたほうがよいです。沢靴のようなフェルト靴の代わりにはなりません、特に濡れた苔の上は非常に危険ですね、当然といえば当然でしょうけど。

 

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そもそもアプローチシューズとは何ぞやというと、岩登りをされる方が、目的地の岩場まで行くための靴、即ち「現場にアプローチするための靴」ということだったそうです。岩登りのシューズはかなり特殊でして、必ず現場で履き替えるらしいのです。そこまでの道のりは、車の運転に始まり、舗装路の徒歩、登山道の歩行、現場近くの岩場の歩行など、岩登り以外は汎用的に使いこなせるために設計されたといわれています。ですので、そもそもはゴアテックスなどの防水仕様ではなく、その代わり岩場でも滑らないゴムを使った靴底になっていました。

ところが最近では、ゴアテックスのアプローチシューズが発売されたり、便利さからアプローチシューズのまま登山をしたり、普段履きにも使ったり、もう何でもありの様相を呈しているともいわれます。

 

アプローチシューズはファイブテンのキャンプフォーが有名です。モンベルのクラッグステッパー/クラッグホッパーとの一番の違いはお値段です。たぶん倍くらいは違うのではないでしょうか。ほかにはソールの硬さで、微妙にモンベルのほうが硬いです。またソールのパターンも違います、キャンプフォーにはトラクターのタイヤのようなものもあります。

ということで性能はお値段くらいの差が有るのかということが気になります。友人の話によりますと、キャンプフォーも滑るところは滑る、濡れ場はやっぱり気をつけないとダメだという話です。いくらかの差はあるのかもしれませんが、おそらく、お値段ほどの差は無いと思います。

 

まとめると、キャンプフォーも トレールグリッパーも「乾いたところはほとんど大丈夫、濡れた場所は十分な注意が必要」ということで、ほぼ同じような性能だということです。

 

化学的な実験による結果の数値には違いがあるでしょうが、実用上の体感としてはほぼ差が無いと考えてよろしいかと思います。

 

履き心地がよければモンベルのトレールグリッパーの靴でも快適に使えます。ちなみに私はこのクラッグホッパーは、最近足になじんできたということもあって非常に気に入っております。ローカットなので、足首の保護が心配とも思っておりましたが、心配するような厳しいルートはキネシオテープでテーピングしておけばいいのではないかと考えています。ミドルカットの靴が不要とは申しませんが、ローカットの靴は使い易くて便利です。