日帰り用ザック、行き着いたのは グレゴリー Z35、ズール35
昨年から山登り(登山というにはおこがましい、ハイキング・トレッキング程度)を始めたことと、以前からカメラ用のザックを探していたことが重なって、二兎追うものはなんとやら、少々遠回りをしましたが、3シーズン使える日帰り用のザックは満足できるものに出会えました。グレゴリー Z35 これは見かけによらず非常に気に入ってしまいました。
山登り関連の道具はよく分らなかったらとりあえずモンベル、ということにしておりますので最初はモンベルから入りました。経験が浅いので、自分の使い方が悪いのかもしれませんが、どうもいまひとつしっくりきません。ザックのチョイスは担ぎやすさが最優先と聞きますが、これから始める者にとっては店で背負っただけでは分りません。慣れないうちは(自分のチェックポイントの感覚を掴むまでは)フィールドで一日使ってみないと、実際のところは分りません。
試しに、ほかのメーカーのザックもたくさん試着させてもらいました。オスプレー、ノースフェイス、ブラックダイヤモンド、マックパック、カリマー、ドイター、ミレー、グレゴリー、他いくつか試着させてもらったのですがどうもよく分らない。担ぎやすさと言っても、結局は実際に使ってみないと納得できないとの感を強くしました。
さらに自分の求める優先順位がはっきりしていないこともあって、あれもこれもと求めてしまうものだから訳が分らなくなってしまいます。その上お値段も気になるものですから、あ~でもない、こ~でもないと、泥沼に入って行くことになってしまうのです。まあ自分の場合はよくあることなのですが。。。
ということで、選定の目的を「担ぎやすさ」の一点に絞り、それ以外の条件は目を瞑り、先入観もかなぐり捨てて、ただただ「担ぎやすい日帰りトレッキング用のザック」を探すことにしました。実際に購入して試す、の繰り返しです。
結局買ったのは全部で6つですが、目的を一つに絞ってからは最初がオスプレー、2つ目のザックがグレゴリーのZ35でした。グレゴリー Z35はネットの写真や実物を見て、外観が不細工と直感していたので、まさかこれを買うことはないだろうと思っていたのですが、見かけで判断しちゃいけませんね。3シーズンの日帰りトレッキング用としては満足して使えそうです。
私は普段NHKの日本百名山をはじめ、登山関連の番組を録画してよく見ています。その中で景色も去ることながら、ガイドさんがどのようなザックを担いでいるのか興味深く見ています。オスプレーやミレーがよく使われています。グレゴリーはZ40を使っている人が3人、それより大きなものを使っている人もいました。案外少ないのがドイターですね、モンベルは2人いました。
ちなみにモンベルはゲストの芸能人がよく使っています。自前ではなく、借り物ではないかと感じました。村井美紀がオスプレーの50Lクラスを担いで北岳に登頂してテント泊をしていたのはびっくりしました。
実際に試着してみた印象とネットやテレビの情報などから、「担ぎやすさ」だけに着目して選んだのは最初はオスプレーのケストレル、次がグレゴリーのZ35という順番でした。
グレゴリー Z35 ここがよい
・担ぎやすい、これはほんとにいいですよ。使うほどに納得できる担ぎ易さです。
・使用目的に対して、容量が適当。実質30L弱ではないのかと思います。
・ザックが直接背中に接しないので、汗だくにならずベンチレーションがよい。
・前面がU字型に大きく開くので、パッキングしやすい。行動中は横からアクセスする。
・調整ベルトは幅15mmで、柔らかくて微調整しやすい。
・軽い、色がよい。
グレゴリー Z35 ここがちょっと
・チャックのすべりが悪い(シリコンを塗布しても十分には改善されません。
・バックルが小さすぎ、精度も低くて扱いにくい。
・雨蓋の上に、ヘルメットを留めるリングがない。
・ピッケルホルダーがない。
・レインカバーがでかすぎる。
担いだ時に背中に接触する面がメッシュになっていて風通しのよいザックは、ほかにもドイターのフューチュラ、オスプレーのストラトスなどあります。グレゴリーに比べると、ドイターはしっかりしているけれどちょっと重い、オスプレーはウェストベルトがちょっと長いような、個人的にはグレゴリーのZ35がベストですね。
背中に直接当たらないで風通しのよいタイプのザックで共通して気になるポイントとして、「後に引っ張られる」、「荷物があまり入らない」、といわれています。この点に関して思うところを追記します。
私は平衡感覚が少々怪しいので、後に引っ張られるというようなバランスの問題は大いに気になるところです。ですから、最初は食わず嫌いで敬遠していました。でも実際に使ってみて不便(不安)は感じませんでした。細かいことが気になるタイプの私ですが大丈夫です。
確認のために、平均斜度30度以上の100mの一枚岩を登ったり、鎖のある岩場や、ロープを使っての30mの懸垂下降や登り返しなどで試しましたところ、荷物の量の関係もあるでしょうけど問題はありません。少なくとも食わず嫌いになる必要は無いと思います。慣れてしまえば背中の通気性のよさという恩恵を、十分に受けることが出来ます。
荷物があまり入らないというのはそのとおりです。公称は35Lですが、私は27~28L程度と認識しています。しかし日帰り目的で使用するとき、パンパンにすることはないです。ザックの容量の半分程度の荷物を、薄くパッキングすることで軽快に行動することができます。そういう意味では、最大収納量には気にせずに、いかに薄くパッキングできるかを考えたほうが、日帰り用としては重要なポイントだと感じました。そういう意味ではオスプレーのケストレル28も悪くはなかったのですが、グレゴリーに比べるといかにも担いでいますっていう感触が強かったです。
もうすぐモデルチェンジでもあるのでしょうか、在庫調整をしているような感じ。本家のサイトでの値段も30%オフになっています、買うなら今がチャンスじゃないのでしょうか?
カラーは、ブラック、レッド、ブルー、イエローの鮮やかな四色。
追記)
Zシリーズは廃盤になりましたので、新品ではもう手に入りませんね。
であれば、後継の グレゴリー ズール 35/40 をお勧めします。Z35は購入以来、40回以上使用してきていますが、何の問題もありません、快適です。ですのですぐに買い換えることはないでしょうが、今使っているZ35が壊れたら、目を瞑ってズール35に買い替えます。
3シーズンの日帰り登山(ハイキング)であれば35L、小屋泊を想定される場合は40Lがよいのではないかと思います。テレビで見る案内人の皆さんは、Z40を使用されていました。

グレゴリー(GREGORY) ズール35 ZULU 35 ネイビーブルー M 684321598
- 出版社/メーカー: グレゴリー
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
2018.8.5 追記
グレゴリー Z35 を2年半使って、日帰り用はオスプレー ストラトスに替えました。