道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

飼い犬がマムシに噛まれちゃいました

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我が家には8歳になるメスの黒芝がいます。普段、無駄吠えをすることはほとんどありませんが、番犬としては非常に優秀です。犬の棲家からは遠く見えないところにポストがあるのですが、郵便配達や黒猫(宅急便)が来たら、大きな声で吠えてくれます。同じ場所に家族の車が停まった場合は吠えることはなく尻尾を振っています。よく分っているようです。

 

その反対側の家の裏側は全部たんぼでして、白鷺をはじめいろいろな鳥が飛んできます。そのたびに吠えたり格闘したりしています。しかしツバメには歯が立たず、頭の上にフンを落とされたまましょんぼりしている姿をよく見ます。

 

昔はかわいいイヌコロでしたが、3ヵ月ですねかわいいのは、今ではふてぶてしい番犬です。

 

 

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ところがある晩いつもとは違う吠え方をするので、どんなヤツと格闘しているのか数人で様子を見に行きました。大きな倉庫の入口にある犬小屋の目の前にいたのは、仰向けにくたばったネズミと、犬と睨みあうマムシ君でした。マムシは昨年に続き二年連続でのお出ましです。

私が子供のころは、カラスヘビとかシマヘビは時々庭を走っていましたが、マムシは珍しいです。仕方がないので、マムシの頭をつぶして戦闘能力を弱め、火箸で掴んでちょっと離れた川に放流しました。

 

やれやれ一件落着と思っておりましたが、しばらくするとまたキュンキュンと妙な鳴き方をするので、愚妻が見に行きました。あわてて玄関先につれてきたのは、顔面をリスの様に腫らした番犬でした。肩で息をしてかなり弱った様子からは、どうやらマムシに噛まれたのではないかと思われました。観察してみると、眉間と鼻の頭との間のところをマムシに噛まれたようです。

 

これは天下御免の向こう傷、まさしく旗本退屈男こと、早乙女主水之介殿ではありませぬか。

 

 

しかし夜の10時を廻っています、どうしましょう。少々調べてみると、犬や猫は人間よりはマムシに強いという情報を見つけましたが確実では無いということ。目の前の犬は本当に辛そうに顔を大きく腫らして、早く大きい呼吸をしています。

 

仕方ありません、獣医に電話して診てもらうことにしました。実はいつも世話になっている獣医は親戚のおじさんで私のふた従妹にあたります。我が家からお宅までは車で10分ほどですが、診療所まではどちらの家からも車で10分程度です。

しかしこの先生、毎晩晩酌をしていい気分なっているということは、親戚なら誰でも知っていますので、夜間診療は非常に厳しいのです。そこを奥さんに頼みこんで診療所まで車で運んでもらい、酔っ払いの獣医に注射を打ってもらいました。首と左右の前足の間に二本ぶっすりと注射をしてもらいました。夜はよく寝られたようです、翌朝には腫れはほとんどひいており、尻尾を振って元気に迎えてくれました。

 

この季節マムシにやられるペットは時々いるらしく、決して珍しいことではないそうです。朝まで放置してから診療所に連れて行こうかと思っていましたが、命に関わるのでよくないといわれました。犬猫とはいえ、マムシにやられたら早急に処置をしないと、命を落としても不思議は無いということでした。