道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

心が狭いのか、24時間テレビが好きになれません

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夏の風物詩とされる24時間テレビ、感動を届けるとかチャリティーとか募金とかやってますが、私としては茶番というかわざとらしいというか、放送開始以来、好意を持てないでいます。

 

確かに一見感動的なシーンもあるのですが、そもそもテレビ局は自分の最大の目的である営利追求という部分はしっかり確保しておいて、チャリティーだと称してボランティアを使って庶民から募金という形で金銭を巻き上げるという構図がどうしても納得ならんのです。募金をしたけりゃ、まずはテレビ局自体が率先して勝手にやれよ、スポンサーからの収入を全部チャリティーにまわせよ、と、心の狭い私は思ってしまうのです。

 

出演者はノーギャラという話を聞かされた事もありますが、そんなアホな。仮にこの仕事ではノーギャラであったとしても、他の名目でがっぽりもらってますよ。一般視聴者を騙すための詭弁です。昼飯さえも支給されていることでしょう。

 

マラソンなどと称して芸能人が長距離を走る企画を毎年やってますが、あれも胡散臭い場合があります。番組終了間際に完走してくる事が多いし、どうもやらせっぽいですよね。確かに実際に完走した人もいるのかもしれませんが、インチキした人もいると確信持ってます。

100kmを24時間で進むとしたら、寝ないで平均時速4.17kmです。これは普通に歩く速度です。元陸上部で、最近は山登りのトレーニングをし始めた私でも、時速4kmで休憩なしで12時間は絶対にムリです。時速6kmとすれば、16.5時間かかり、睡眠・休憩は7.5時間。時速6kmの速度がどういうものか、一度体験すればよくわかると思いますが、普通の人は時速6kmだと2時間でもかなりきついです。

 

今年はリレーとはいえ、ドーバーばばぁみたいな40kmの遠泳を10時間で泳ぎきるというのをやってました。単純に平均すると、100mを90秒、50mを45秒ということになります。このスピードは水泳競技会の小学生5・6年生の50m自由形の平均記録程度です。私が小学生のとき43秒位でしたのでまあそんなものでしょう。メンバーにはオリンピックの競泳選手も含まれていました、小学生のスピードとはいえ40kmです、どうなのかなぁ。海の上じゃ誰も追跡できませんしね。

 

どちらにしても単純に乗っかかっておけばヘラヘラと楽しい時間を過ごせるのでしょうけれど、それが出来ない馬鹿なヤツだと、我ながら思ってしまいます。

 

あとはごく個人的なことですが、24時間テレビといえば徳光。この徳光という男が大嫌い、見るのも声を聞くのも大嫌い。あの安っぽい感動の押し売りでお涙頂戴というのはどうにも耐えられませんでした、勝手に一人で便所の中で泣いとれやと思ってしまうので仕方ないですね。

 

嫌いといえばエンディングテーマのサライの作詞の谷村新司、この人苦手です。オールナイトニッポンでのしゃべりからあまりスキじゃなかったけど、とにかくわざとらしいというか大げさなんだ。サライもそうだけど昴なんかは聞いてるほうが恥ずかしくなる。

神田川とか赤ちょうちんとまでは言わないまでも、♪「私は今日まで生きてきました」にインスパイアされた私には、谷村さんは素直に受け入れられないのです。さらに「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」は耳を疑いましたね、あれからは完全に拒絶反応、正視できません。

 

見逃したのですが、NHKでも「障害者は健常者を感動させるための道具ではない」という趣旨の番組をやっていたと聞きます。Eテレで、9/2(金) 深夜0:00からの再放送で確認してみます。

個人的には障害者の人を直視できません(気の毒-こういう風に思うこと自体がよろしくないのでしょうが-なのと、声のかけ方、接し方が分らない)、さらにオリンピック競技という本物の感動をたっぷりと味わった直後ではあまりにタイミングが悪い、視聴率を上げたいという作為を持って仕上げられたVTRに対して、無防備(無垢)な心を預ける事はできません。

 

愚妻は素直な気持ちで喜んで観ているようなので、家の中では「24時間テレビは嫌いだ」などと声を上げるのは憚られます、仕方がないのでブログで愚痴ってみました。