三脚の脚、ナット式とレバー式 長所と短所
三脚の脚の伸縮を留める機構として、ナット式とレバー式があります。どちらがいいのでしょうか、一長一短とか、好みとかで済まされることが多いと思います。私は「好み」と言い聞かせてレバー式ばかり使ってきましたが、「好み」ではなく「思い込み」だったと理解しました。
このたび初めて目を瞑ってナット式を買ったのですが、思いのほか、予想以上に、使いやすい事がよくわかりました。
レバー式の特徴
・初めて三脚を使う人には、使いやすそうに感じる。
・ロック機構が壊れたら自分で修理できない。
・トルク(締め付けの強さを)調整できる製品もあるが、出来ない製品もある。
・形状が複雑なので、引っ掛かりやすい。特にザックに取り付けるとき、持ち歩くとき。
ナット式の特徴
・初めての三脚選びでは、なんとなくとっつきにくい感じがする。
・ロック機構は、基本的に自分でばらして掃除する事ができる。
・締め付けの強さは、毎度自分の好きなように出来る(軽い力で締まるので案外使いよい)。
・形状がシンプルなので、引っ掛かりにくいので助かる。
実際に使ってみて感じたのは、一本の足のロックをまとめて緩めたりまとめて締め付けたりするのはナット式のほうがやや使いやすい、脚の長さの微調整はナット式もレバー式もおおきくは変わらないということです。これまで思い込んでいたレバー式のアドバンテージは、正しくなかったというのが正直なところです。
さらには、これは予想通りですが、ザックに取り付けるなどして持ち歩くような使い方をする場合は、ナット式のほうが扱いやすいということを実感しました。
言葉にするとだいたいこんな感じなのですが、「思い込み」でレバー式を使っている人、「なんとなく」ナット式を敬遠している人は、ナット式を一度使ってみてもいいと思います。特にケースに入れずに持ち歩かれる方にはお勧めです。