何をいまさら Canon EOS M3 物語 / 軽量化して滝撮影で使えるのか
観光滝ならいざ知らず、アクセスが困難な滝の撮影で改善のポイントはまずは軽量化です。いつまで滝を追いかけ続けるのか分りませんが、道があるのかないのか分らないようなところや、長時間の歩きが必要なところに重い撮影機材を担いでいくのは辛いものです。
EOS 60D から EOS M3 に入れ替えた時の減量は
現在のシステムの重量は1875g
60D+EFS10-22/F3.5-4.5+Tamron 17-50/F2.8+EFS55-250/F4-5.6STM ⇒ 1875g
ここから本体のみ入れ替えると、308g の軽量化になります(マウントアダプター(110g)の重量はクイックシューのそれと相殺です)。
全てをのレンズを EF-Mレンズに入れ替えると 1057g となり、820g の減量です。この場合はマウントアダプターも必要ありませんから、クイックシュー(100g)の減量分まで加味すると、920gの減量になります。
M3+EFM11-22/F4-5.6+EFM18-55/F3.5-5.6 IS +EFM55-250/F4-5.6 IS ⇒ 1057g
更なる軽量化を求めると、EF-M18-150を使うことで 1100g の軽量化になります。
M3+EFM11-22/F4-5.6+EFM18-150/F3.5-6.3 IS ⇒ 887g
これなら十分だろうと思います、でも、「もっと軽量化を!」、というのなら三脚(1400g)を検討することになります。
さて滝撮影に必要なレンズは、できれば(以下フルサイズ換算で)16mm~のレンズが欲しいところです。24mm スタートでも何とかなる場合は多く、少なくとも半分以上は 24mm~ で対応できます。しかし、初めてのところに行く場合は 24mm~ というのは悩むところです。それもアクセスが困難であればあるほど、「レンズがなくて~」というのは避けたいですから、できれば16~200mmくらいは携行しておきたいのが人情です。
望遠側は100mmくらいでたいていはまかなえますし、少々ならトリミング対応も可能です。ですので、望遠レンズは必ずしも必要ありませんが、ないよりはあった方が望ましいです。。
次にフィルターですが、必須なのは C-PL フィルター。そして ND16 があればなおよろしいです。C-PL で1.5段の減光、ND16 でさらに4段減光できます。
現在使用しているEF-Sレンズのフィルター径は、58mm、67mm、77mm でして、それぞれ C-PL と ND を所有していますので、全部で6枚持ち歩いています。EF-M に入れ替えれば、ステップアップリングを利用して、全てのレンズを 58mm 共通で運用する事が可能です。多少面倒なのですが、フィルターは二枚でいけるでしょう。
EOS 60D から EOS M3 に入れ替えた時の費用は
考え方次第なのですが、資金のない私としては費用がかさむのは困ります。全てをそろえると、最終的には10万円以上かかりますが、Canon の Mシリーズでは 60D のリプレースが出来るわけではありません。かといって 5Dmark2 を手放す気にもならないので、M3 は買い増し扱いになります。
ということで、手始めに M3 本体と 15-45mm(換算24~72mm)を調達してみました。この一本で、滝撮影の6~7割はまかなえるでしょう。
更なる広角が必要であれば EFM11-22 を調達しないといけませんが、とりあえず(軽量化には繋がりませんが)マウントアダプターを利用して EFS10-22 で対応できないことはありません。ですのでしばらく使って様子を見て、M3 が使えると思えてからレンズを増やしても遅くはないでしょう。ちなみに、EFM11-22を入手すると、EFM18-55 も購入するでしょうね。15-45mm は売ってもいいでしょうが、使い道はあるでしょう。
ということで、まずは M3 + EFM15-45 で45,000円、
マウントアダプターは中古で7000円。そのうちバッテリーも購入するでしょうからさらに5000円。これで57,000円です。
さらにEFM11-22とEFM18-55 まで調達すれば、中古でもそれぞれ30,000円と10,000円の追加となります。これで10万円です。
EF-M18-150 の価格は、新品の単体では50,000円位しますので勇気か財力が必要です。
当面は、望遠レンズは EFS でまかなって、EFM18-150 とか EFM55-200 は購入しないでしょう。メインのカメラであればそれようの200mm以上のレンズはあったほうがいいです。でも、滝と山歩き用のカメラに、それ専用の望遠レンズまで用意することはないだろうと思います。
ということで、初期費用57,000円、追加が必要なら40,000万円で、総額10万仕事になります。
結局 EOS M3 は滝撮影で使えるのか
いくつか問題はあるのですが、概ね使えると思います。特に軽量化に関してはかなりのアドバンテージがある事が理解できました。いくつかある問題とは、
問題の一つ目はバリアングルがないことです。
どうしても見上げるような構図が多くなりますので、バリアングルが無いとセッティングが非常にやりにくいのです。ファインダーは不要ですが、バリアングルは欲しいところです。でも EOS M3 はチルト式です。この点に関しては不満は残ります。
ということでチルト式の液晶で、見上げるような構図をセッティングしてみました。水平を出すところまできちんとやろうと思えば、判っているとはいえ確かにやりにくいです。でも減量の恩恵を受けたいのであれば、甘受するしかないでしょうね。
ふたつ目の問題は、撮影モードのカスタム登録が中途半端ってことです。
滝撮影の初期設定は、iso100、F11、-1.0EV、中央重点測光 というパラメータをモードダイヤルのカスタムに登録しているのですが、たったこれだけの事ができません。詳しく言うと、M3 は(おそらくユーザーからの強い希望で)露出補正は専用の独立したダイアルが用意されています。そのこと自体に問題はないのですが、任意の値をカスタムモードに登録できなくて、常に露出補正ダイアルの値が優先される仕様になっています。これも想像ですが、ユーザークレームがイヤなので机上で考えただけの仕様だと思います。何のためのカスタムモードだと思っているのでしょうか。
最後の問題は個人的なことなのですが、、、
パソコンへの取り込みがカードリーダー経由以外選択できません。実はいまだに OS は XP でして、USBケーブル経由の取り込みのソフト(EOS Utility)が対応していません。でも wifi 経由なら大丈夫だろうとタカをくくっていたのですがこちらもダメです。 Finepix XP90 という防水カメラでも出来る事が、M3 ではできません。Canon のやることは理解に苦しむことが珍しくありません。
そして、これも個人の事情ですが RAW 現像の DPP が使用できません、さらに圧縮 RAW が用意されていません。
結論としては、当面は M3 & EFM15-45 で運用して、焦点距離の不足は EF-S で補いましょう。軽量化に迫られたり、フルサイズを手放す覚悟ができるか、パソコンのリプレースが出来るなどの準備が整えば全面的に移行できるかもしれません。
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