道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

オスプレー ストラトス 24 と 26 / パネルローディグとトップリッド

バカというてくだされ、アホウと笑うてくだされ、湧き立つ興味をどうしても抑え切れなくて、ストラトス 24と26 を両方入手して納得いくまで比べるという、お遊びに興じてしまいました。まあギター道楽に比べれば、と自分を慰めています。

 

形状

違いとして、トップリッド(雨蓋)の有無は誰でも分るのですが、それ以外に、26のほうがやや薄くスリムで縦長です。パンパンに詰めればその限りではありませんが、24はやや下膨れのフォルム、真横から見れば三角形です。

比較的重心が高く背負った時にバランスがよいのは26、それに比べるとやや下重心なのが24。背中のアーチは24のほうがきつい(通気性がよい)様な気も、いや気のせいかな。

 

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左:デブっとした24、右:スリムな26

 

 

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左:下ぶくれの24、右:平べったくパッキングできる26

 

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左:底面積が広い24、右:底面積が狭い26

 

容量

一声、26のほうが二割り増し+トップリッド、という感じ。バスタオルとかフリースのシャツが余計に入りそう。

ただし、トップリッドの容量はあまり期待しないほうがよい。オスプレーは、ケストレルもそうだけど、トップリッドの容量は大きくありませんね。

 

担ぎやすさ

似たようなものです。比べてみると重心の違いは感じられるので、微妙に26の方が軽く感じられます。片方しか知らなければ、たぶん分らない。

 

その他

24は上手くすれば自立可能ですが、26はムリ。それだけ26は底がとんがっていると言うことで、結果的に重心は上になっている。

実はこれが後々大きく影響して来ました。私は腰に問題を抱えています、脊椎分離症という症状で、腰への負担はあまりかけないほうがよろしいのです。山歩きの際だけでなく、最近は日常生活でもコルセットを巻いております。ですので一般の人よりも腰のケアに関しては繊細で気を使っている私は、些細な違いも気になってしまいます。結論としてはどうも重心が下に来る24は辛い、腰が痛くなる確率が高いのです。同じ荷物でも、26のほうが楽です。

 

24はハットをかぶっても後方のつばが気にならないが、26は微妙に干渉する。同じ理由で、24の方が倒木くぐりや藪こぎは楽です。

 

 

26は単に24の上部に雨蓋をくっつけただけだろうと思っていたのですが、さすがにザックメーカーです、きちんとそれぞれの目的(性格)に合わせて基本設計から変えていたのは少し驚きです。使う側も、そのような設計を知った上で納得して使いたいものです。

ということで改めて、トップリッドとパネルローディングのザックに関して考察してみましょう。

 

 

トップリッド(26L)とパネルローディグ(24L)

どうしてもトップリッドのほうがカッコよく見えますよね。それっぽくて、山に登っているという気になります。やっぱり形から入るってのは大切です。

見かけ(外観)は重要ですが、機能的にはどうでしょうか。

内部へのアクセスは、ガバッと上半分が大きく開いてくれる24のほうが断然よいです。少々大げさな表現かもしれませんが、パネルローディングの24は、ウェストポーチとかヒップバッグが大きくなって背中に移動したという感じ。引換え26のほうは、メインコンパートメントの荷室の上にウェストポーチが乗っているという感じ、旅行用のトランクのうえにウェストポーチを乗っけてる感じ。

さらに極論すると、パネルローディングの24は全体がポケット、トップリッドの26は下部が荷室で上部がポケットという風に理解できます。

ストラトスの場合、トップリッドのほかにポケットといえるのは、ウェストベルトのポケット、サイドポケット、前面ポケットなど

 

荷室(メインコンパートメント)には、目的地に到着してから使用するものを収納し、行動・歩行・移動中に使用するものはトップリッドを含むポケットに入れておくのが理想的です。

具体的には、荷室(メインコンパートメント)に収納するのは、テント、シュラフ、着替え、食材、クッカー、非常用品など、主に目的地に着いてから使用する物を入れておくのがよいでしょう。

 引換え、チャック一発で開閉できるポケットには、ウインドシェル、行動食、双眼鏡、カメラ、スマホ、笛などを入れておきたい。

※ 30L以下でトップリッドのザックはあまり必要ないというのは分るような気がします、でもストラトス26はきちんと荷室とポケットを意識して設計してある真面目なザックです。

 

私の場合はというと、基本日帰り。本来目的地に着いて使用するような荷物はほとんどありません。もっと言えば、目的地は戻ってくる駐車場(スタート地点)だと言えます。

携行している食べ物はおにぎりかパンだけでして、腹が減ったらその時に口に入れるだけで、落ち着いて食事することはほとんどありません。テントやシュラフシュラフはいずれは欲しい)はいうに及ばず、クッカーなどの調理道具さえ所有しておりませんし、屋外で調理をする気はありません。食事が楽しみっていう人はいいですね、自分は食事とか調理なんてめんどくさいだけで、苦痛を感じることはあっても楽しみと感じることはあまりありません。

その代わりというわけではありませんが、ザックにのこぎりとか折りたたみ傘が入っている場合があります。どこをどう考えても、私にはパネルローディングのほうが使い勝手がいいということになります。

背中に担いでいるので見えもしないのに、見てくれが気になるというこの煩悩はいったいどう処理したらよいものか。

 

私のような者はストラトスの24か26でいいとしても、トップリッド仕様のザックという意味ではストラトスケストレルかという選択に悩むことになります。個人的にはケストレルのほうが使いやすいんじゃないかなと思います。あくまで荷物を運ぶという観点で、ストラトス36 vs ケストレル38 の比較であれば、縦走用と言われるだけあってギアループの豊富なケストレルのほうが、ザックの外に色々ぶら下げられていいかなって感じです。

 

ちなみにオスプレーケストレルとかストラトスは背面長が調整できます。とても便利ですが、安易に調整をやると、ショルダーベルトの違和感を感じてしまう場合がありますので、角度やセンターに注意して丁寧な作業をする必要があります。

 

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ぞんざいな扱いをするとこうなる

 

最終的に日帰り用のザックは25~30L程度がよいと思います。パネルローディングのほうが合理的だけど、トップリッドのほうがやる気になれるかも。

 

 

 

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