道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

登山ザックの沼でおぼれた恥ずかしい記録

「沼」っていうのは一度はまり込むとなかなか抜け出せない状態のことを言います。

有名なのはレンズ沼、勘違いしている人もいるようなのですが、標準ズームに引き続き、望遠ズーム、広角ズーム、単焦点数本くらいでは沼とはいえません、不足している機能(焦点距離)が欲しくなるのは必然で正常です。機能的には満たしているにもかかわらず、ほぼ同じ焦点距離のレンズを複数欲しくなる(試してみたくなる)衝動が抑えられなくなると、それは沼の際に立ったという感じです。それも単焦点であれば顕著です。

例えば同じ 50mm 単焦点で、ブランド別・年代別・鉛入りとか素材別の些細な描写の違いを比較・研究・鑑賞してうっとりするレベルまで行けば重症のレベルなんでしょうが、その手前の水際(ヌタ場)でチャプチャプしているのが一般的な沼遊びです。私はレンズ沼ははまっておりません、ヌタ場でちょっと泥にまみれた程度です。

かつて、50mm F2.8 のタクマーとカールツアイスの描写を比べて遊んでいたことはありますが、もう卒業しました。50mm は F1.4 と F2.5マクロの二本を所有しておりまして、焦点距離は被っておりますが機能的には全く被ってません。

 

引いては、何でもかんでも同じような物が欲しい(試してみたい)という衝動が押さえられない状態のことを「沼」と呼び、カメラバック・登山ザックでも同じような症状を呈する事が珍しくありません。同じ 30L のザックでも、数社のザックを買って比較検討するなんてことをしている場合は、まあ沼遊びの範疇でしょうかね。別の言い方をすれば、100%満足できるものがないというのが実情なのですが、自分で作れないので仕方ありません。

 

とはいっても一本30~100万円のギターに比べると、一本3~10万円のレンズに比べると、ザックなんてたかだか1~2万円程度、安いもんだといえない事はない。一度ギター沼にはまってごらん、ひと財産食いつぶしてしまいそうになる。知り合いで、1年で4000万円くらい使った人がいる、ちょっとついていけません。

 

レンズは何本買っただろう、35本くらい買って残っているのは15本くらい。ギターは20本以上買って4本しか残っていない。カメラバッグは3つしか残っていないが、それで十分だ。いや、8本買ったマーチンが一本も残っていないのはちょっと辛い。

 

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日帰り用というのが前提ではありますが、いわゆる登山ザックというのは12個買ったみたい。で、残っているのは3個、まあ落ち着くのはそんなところ、であって欲しいと思う。

 

モンベル フォトウォーカーパック 25、35

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モンベルが作っているカメラバッグ的運用ができる登山ザック。25L と 35L がある。

25L のほうは背面パネルがないどころかウェストベルトにパッドがない、即ち重いものを収納しないというのが前提のようだ。少なくとも APS-C やフルサイズの一眼レフと三脚を携行するなら 35L にしておいたほうがよいと思う。パネルローディングで、上から機材にアクセスできる。

所有していた 35L は、ショルダーベルトの縫い付けが左右でかなりずれていたので返却したが、決して悪いザックではなかったように思う。

 

 

 

モンベル  キトラパック 40

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二気室のザックが欲しくてこれを買った、色もよかった。でもちょっと大きすぎたね、それと担ぎ心地はあまりよくなかった、いや、上手く調整できなかったと表現しておこうかな。。。

 

 

 

モンベル チャチャパック 35

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ザックの機能や品質は悪くないし、よく考えられてまじめに作られているいると思う。容量もしっかり入る、三脚とカメラのショルダーバックを収納する事もできた。カメラを入れない一泊小屋泊のザックとしてはよくできていると思います。NHK のにっぽん百名山でも時々使われている。

でも何か足らないのよね~、剛性が弱いのかなぁ~、背中に収まる縦位置の問題が大きいと思う。にっぽん百名山を見ていたら違いはよくわかりますよ。

 

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左:呂敏さんのチャチャパック、右:ガイドさんのマムート


上はテレビの一場面ですが、左のチャチャパックと右のマムートを比べると違いがよく判ります。私が注目するのはボトム(底)の位置です。ショルダーベルト上部のスタビライザーが引かれていないのかと思ったのですが、そうでもなさそうです。ショルダーベルトでザックを引っ張り上げると、ウェストベルトが腹ベルトになってしまうんですよ。

 

 

 

 

オスプレー ケストレル 28

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よいザックでした、私はこれでオスプレーが好きになりました。トップリッドとウェストポケットの容量には不満があった。手放した一番の理由は、ショルダーベルトが固くて幅広で首にあたって擦れて痛かったということ。グレゴリーZ35と担ぎやすさを比べて、Z35を選んだ。

新型はかなり改善されているみたい。

 

  

 

 

グレゴリー Z35

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モンベルのチャチャパック35に比べると収納量は少ない、でも非常に担ぎやすかった。背中になじんでくれるメッシュパネルがとても心地よかった。このザックのコンプレッションベルトの一対は袋の底に付いていて、これを思っ切り引っ張ると下細りの逆三角形のフォルムにできる。こうして下に少なく、上に多く収納したほうが担ぎやすくできる。通常は20L程度の荷物しか収納していない私は、薄くパッキングしやすかったのでとても都合がよかった。

手放した理由は、2年使って自分に必要な容量がわかってきたことで、Z35が大きすぎると感じたこと。あとはストラトス26と比べて、現行のストラトスのほうが後ろに引っ張られる感覚が少なかったことくらい。ストラトスを買っていなければ使い続けてる。

後継のズールにも期待していたが、自分の中ではちょっと問題があった。周囲のフレームの底の部分が腰の骨に当たる、痛いとまでは言わないが、気にはなった。

 

 

 

ノースフェイス テルスフォト 40

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カメラザックとしてとても使いやすかった、担ぎやすかった。三段に区分けられ、下段にはロープや濡れ物汚れ物、中段に撮影機材、上段に衣類や食べ物を収納するのに本当に都合がよかった。

加えて中段のカメラ緩衝材を取り外せば、背面にいろいろなギアを取り付けられるので積雪期用のザックとしても便利に使えた。

いちいちセッティングを変更するのが面倒なので目的別に2個持っていたが、撮影行動の縮小を考えているので一つを手放すことにした。
 

 

 

ミレー サースフェー 30+5

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ネットの記事を読むと、こぞって「よい」とお勧めされているのがこのザック、ミレー サースフェ。ミレーはベテランの人が使っているイメージが強くて敬遠していたが、私も使ってみたいという衝動から入手した。

しっかり作られた、機能に不足はないザックだとは思ったが、トップリッドが縦に伸びるタイプはどうもストレスがある。作りはモンベルのほうが丁寧、でも担ぎやすさはミレーのほうが上、大きな問題もないが、惚れ込みもできなかったので手放した。

 

[ミレー]リュック SAAS FEE 30+5 BLACK - NOIR Mサイズ

[ミレー]リュック SAAS FEE 30+5 BLACK - NOIR Mサイズ

 

 

 

マウンテンダックス ソーカー 25

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パネルローディングのザックを試してみたくて買ってみた。特に悪いとは思わないが、背中にパネルとかフレームが入ったザックに慣れてしまうと、ふにゃふにゃのザックでは心許ない。フラットな道を歩く日常的な使用であれば良いザックだと思うが、山登りではちょっと物足りない。荷物はたくさん収納できるので、非常用のザックとしてスタンバイしている。

 

[マウンテンダックス] mountaindax ソーカー25 DM62714 03 (レッド)

[マウンテンダックス] mountaindax ソーカー25 DM62714 03 (レッド)

 

 

 

オスプレー ストラトス 24

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パネルローディングを使ってみたくて買ってみた。あまり期待はしていなかったが、旧モデルに比べ非常によくなっていた。背面メッシュのタイプにありがちな後ろへ引っ張られる感じが前モデルに比べかなり改善され、Z35に比べても少なく感じた。ベルトやテープが必要以上に長くなく、カラーリングが落ち着いた。

オスプレーを使っている人は多いので多少気が引けるが、モンベルほどでもない。値段もお手ごろだし、オスプレーをイチオシしたい。

 

 

 

 

オスプレー ストラトス 26

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ストラトスの感触がこんなによいのなら、トップリッドタイプも試してみたくなる。どうせ上部に雨蓋をつけただけだろうと思っていたら、設計が違うみたい、きちんと造られていることを知ってちょっと見直した。

 

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日帰りで使用する荷物の量は大体収束しているので、35LのZ35である必要もなく、後ろへ引っ張られる感触も少ない。脊椎分離症なのでケアの必要な腰への負担は、パネルローディングのストラトス24よりもトップローディングの26のほうが少ないと感じて、メインザックをZ35からこちらに入れ替えた。問題があるとすれば、トップリッド(雨蓋)の容量が少ないこと、正面にギアループが少し欲しいな、って位かな。

  

 

 

 

積雪期用のザック

現在はギアループがたくさんあるカメラザック(テルスフォト40)を使っている。難点を言えばちょっと重いくらいで、大きな問題は感じていない。

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でもそのうち雪遊びの頻度が増えるようであれば、オスプレーに入れ替えるかもしれない。ザックはオスプレーがいいね。

 

outdoorgearzine.com