道楽者の詩

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自由雲台 SLIK SBH-280 素人修理の危険性

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自由雲台が真っ二つに分解してしまい、ちょっとあわててしまったのは先日お知らせしたとおりです。出費を避けたいので、できれば自分で修理したいと思います。

 

bluesboy.hateblo.jp

本日スリックの相談センターに電話してみました。素人が修理するとして、「部品表に記載のある『専門技術』ってなんでしょうか?、好みのトルクが得られる程度にねじ込む以外に何か技があるのでしょうか?」という相談をしてみました。接着剤にはエポキシ系を使うということは聞き出せましたが、「接着したらはずせません、下手をするとボールが動かなくなることもあります」ということ以外聞き出せませんでした。

そもそもはボールが動かなくなったのが始まりで、現在は目の前にある自由雲台は接着が外れてバラバラになっているのですが。。。

最後はおきまりの「自己責任」でということで、話は終わりです。窓口の受付の人は実際の作業についてはよく判っていなくても仕方がないので、実際に作業をする人と話をさせて欲しいのですが、電話を代わってもらうことは出来ませんでした。得てして技術系の人は、電話であらぬ事を口走ったりする可能性が高いので、トラブルを防ぐためなのか電話には出させないとするメーカーが多いです。

ちなみにこれまで、エンジニア系の人と話しをさせてもらえたのは、今はなきキャノンのサービスセンター中之島パナソニック、ベルボン、思い出せるのはこの位です。パナソニックのエンジニアが電話に出るとは思いませんでしたが「カメラのFWのバグの話をしたいから、話の分るエンジニアを出してくれ」というと出てくれました。

 

ということで、今回は自分で修理することにしました。と言っても、接着剤を付けて適度にねじ込むだけです。簡単なことです。

 

エポキシの手持はないので、アロンアルファのゼリー状の接着剤で代用します。慎重に塗布し、慎重にねじ込んでいくと、なんと、途中で接着剤が固まってそれ以上前にも後ろにも動かなくなりました。ウソじゃろ、いつもはそんなに早く硬化しないだろうに。

 

えらいことになりました、何とかはずさないことには。新品を買うと一万円近い出費になってしまいます。これはまずいので、何とかしないといけません。どうしよう。

 

手で持って回しても回るわけはありません。手で回るのなら接着剤としては不良品です。

片方を万力で固定してパイプレンチで回そうとしましたが、作業場の万力の口は小さすぎて雲台を噛みません。そもそもテーパーのある本体を、万力とパイレンでまわそうというのは、ゴムをはさんでもちょっとムリかも。

次は、ドライヤーで暖めて金属を膨張させてはずそうとしましたが、回せるどころか熱くて手で持てません(分っちゃいましたが)。

何かいいものはないかと探してみると、保管していたSLIKスプリントプロ3Way雲台のパン棒が上手い具合にトルクネジにドンピシャねじ込めました。これで多少は回しやすくなりました。これでパイレンが使えるかと思いましたが、パイレンが見当たりません。

仕方がないので、ねじ込んだパン棒を左手に持って、接着した部分を硬質プラスチック(ドライバーの柄の部分)で外から適当な強さでコンコンと叩いて(坊さんみたいな感じ)から手で回す、他に何か手はないかと考えながらこの単純作業を何度かやっていると回りました。傷もつかずに綺麗に外れました。

 

はずしたあとはネジ山に付着した接着剤のカスを綺麗に掃除しました。

ゼリー状とはいえ、速乾性の接着剤はまずかったようです。木工ではそんなに早く硬化しないので大丈夫だろうと思っていたのですが、金属では予想以上に硬化が早かったです。やっぱり1時間くらいで硬化するエポキシのほうがよさそうです。しかし買いに行くのがめんどくさい。ということで目の前の輪ゴムでパッキンにならないかと思いまして、試してみました。

案外使えるものです、応急処置としてはまあ何とか使えるかなと思いました。不都合があればエポキシを買って接着しますが、当座はこのまま輪ゴムにがんばってもらうことにしましょう。

 

SLIK 雲台 SBH-280 BK N 自由雲台型 ブラック 200933

SLIK 雲台 SBH-280 BK N 自由雲台型 ブラック 200933

 

SLIK 三脚 カーボンスプリント 634 FA 4段 小型 カーボン CS634FA

SLIK 三脚 カーボンスプリント 634 FA 4段 小型 カーボン CS634FA

 

 

自由雲台がバラバラに、スリック SBH-280 自分で修理できるかな

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滝撮影用に普段使っている雲台は SLIK SBH-280 です。ベルボンのクイックシューを常設しています。

本日使用していると次第にボールが動きが悪くなってきて、最後には通常の力では動かなくなってしまいました。もちろん、固定用のネジはユルユルにしていました。力ずくで動かそうとしてもいいのですが、完全に異常事態だということと、友人がこの SBH-280 を使っていてカメラを締め付けすぎて壊してしまったと聞いていたので、とりあえず自宅に帰ってゆっくり調べてみることにしました。

それでも分らなかったらメーカーに問い合わせてみましょう。ベルボンには何度か電話で問い合わせていますが、比較的親切に構造とか部品に関する説明をしてくれるので、修理に出すか、自分で修理してみるか、諦めるか、話が早かったです。スリックはどうでしょうか。

 

素人では、ボールがごみを噛んだか、グリスが切れたか、まあそのくらいしか見当がつきません。帰宅してとりあえず動きの悪いボール周りをまずはアルコールで洗いました、無駄のようです。一応グリスアップもしてみましたが、案の定こちらも効果がない。

そろそろ力技にでようかと、本体をむんずと握ってひとひねりしてみたら上下が分かれて中身が飛び出した。よく見ると、上半分と下半分がねじ込みで接合される構造だった。

更にメーカーHPで部品表を調べてみると、この部分は接着されるようになっている。

どうやらネジの締めかたで、デフォルトのトルク設定が出来るようなっていて、好みに合わせてネジを締めこんで、固定するのは接着剤を使うようです。

 

今回動かなくなってしまったのは、接着剤が切れていたところに、無意識のうちに自分で締めこんでしまったのではないかと思われます。

 

先の部品表(pdf)によると修理には、接着に関して専門の技術が必要で、中型重修理扱いになると記載されています。ニカワじゃあるまいしどんな専門技術が必要なんでしょう?、接着剤はアロンアルファゼリーを微量に付けて、素早くトルク調整すれば大丈夫だと思うのですが、今後の事もあるので、スリックの対応を確認してみましょう。

 

 

Velbon 自由雲台 QHD-53 中型 アルミ製 472823

Velbon 自由雲台 QHD-53 中型 アルミ製 472823