EOS 60D の断末魔 Err70、Err80 と Jpeg 破損
昨年年末より不調を呈しておりましたEOS 60D が、いよいよ断末魔を上げはじめました。
断末魔と聞いて何が頭に浮かび上がりますか、私はバルゴンの最期です。七色の虹光線を発しながら息絶えたバルゴンを映画館で見ました。ギャオスの断末魔は火山に落ちて殺人光線を吐きますが、バルゴンの方が印象深いです。いかがでしょうか、ご同輩。
そうそうバルゴンはどうでもいいのですが、昨年フルサイズの一眼を手放して最後の砦となった EOS 60D が上のような破損した jpeg を生成して断末魔をあげています。というか、写真が撮れなくなってしまいました。昨年末より、Err70、Err80 という電子回路系のエラーを時々発しておりまして、兆候は分かっていました。
電池の抜き差し、SDカードのスロットルの掃除(ブロア噴射)等で、だましだまし使っておりました。ところがもうダメかもしれません。
直感的にはSDカードの異常が疑われるので、カードを交換してみたり初期化してみたりしましたが、あまり効果はありません。精査していくと MRAW・SRAW含めて、どうやら RAW は正常に記録できるみたいです。でも Jpeg の生成がダメみたいなので、センサーがやられているのではなく、その後段の Jpeg 生成に関与する回路基盤がやられているような印象なのですがどうなのでしょうか。しばらく休ませればまた撮影できるようになるので、センサーか基盤の発熱とも考えられます。
さて、当面はRAWだけでしのぐとしても、キャノンのサイトで略式の見積りを取ると、Err70、Err80 の場合の修理は35000~40000円くらいかかるみたいです。
このあたりのことを相談したくて電話してもエンジニアとお話しさせてもらえないんですよね、最近のキャノンは。電話口に出るおねいさんが「見てみないと分からない」と決まり切った口上しか言わないので、結局諦めなくちゃいけないのですが、もうちょっと専門知識のある人と話がしたい。
ベルボンのおねいさんなんかすごいよ、ソニーの対応も好印象でした。でもキャノンですからね〜、多くは期待できませんが、もう一度電話相談をトライしてから今後の対策を考えます。
キタムラの中古販売では、60D の中古が25000円、70D の中古が40000円くらいです。現在のパソコンにインストールしてあるソフト(DPP)は 60D には対応していますが 70D には対応していないので、バージョンを上げないといけません。パソコンは10年以上も使い続けてかなり老朽化しており、なにぶん古い OS なので、現像ソフトがバージョンアップできるかどうか調査する必要もあります。不測の事態を招かないためにも、できればパソコン周りはそっとしておきたい。総じて面倒なので、是非とも 60D を使いたいというのが希望というか本音です。
そうなると修理か、60D の中古か、それとも一眼機材ぜ~んぶ手放して1インチのコンデジか(これはちょっと辛いかも)。
自分の小遣いでまかなえる範囲なら愚妻への遠慮はいらないのですが、家計という公的資金の援助を頼むとなれば稟議が必要になってきます。フルサイズ一眼とスマホの画像の差が理解できない審議官を説得させることはできないので、技術的合理的見地ではなく、心情的で屈辱的なおすがり頼りになります。公的資金の援助を依頼するにせよ、なけなしの小遣いをはたくにせよ、どちらにしても厄介なことになってきました。あの時、SONY RX100 M3 をポチしてなくて助かりました。
う~ん、困りました。。。
コンデジが欲しくなる季節
諸事情ありまして、一眼レフで作品撮影の真似事をするのはもう辞めようと思います。いや、「もう観念します」としたほうがより正しいです。
今時10年前のデジタル一眼(EOS 5D mark2)なんてもう鉄くず、10秒露光すればホットピクセルだらけ、三脚と一緒に山登りなんて体力的にムリ、どうせまともな写真が撮れるのは朝と夕方、そんな時に撮影なんて行けません。手に持つだけでも重い、首にかければ肩がこる、無職無収入の分際で買い換える余力なんかあったもんじゃない。
買い換えたとしても、致命的なのは現像&レタッチするだけのパソコンがない(現在は10年以上使っている WinXP)、キャリブレーションできるモニターもない。決定的なのは視力が落ちてきてまともにモニターが見られない。お年頃とはいえ、できない理由を探すのに苦労はありません。
もとより複数の道楽を同時並行できた試しはなく、ひとつの道楽は5~10年単位で入れ替わってきました。もうそろそろ潮時か、フルサイズの撮影機材は全部手放すことにしました。
主な諸事情とはシステムを維持するだけの資金と撮影に勤しむ体力がないということです。加えて、心情として、ちまちまと同じようなスティル写真を撮る事が少しむなしくなって来ました。タイムラプスはまだいいとしても、ドローンを使って上空から撮影した映像なんかを見せられると開いた口がふさがりません。コンデジでスナップを撮るくらいが気楽でいいなあと思い始めたのは2~3年位前です。
平出さんのような山岳カメラマンの真似がしたいとは思いもしませんが、西田省三さんのような撮影スタイルを見ていると、時代の変化を感じるとともになんだかやる気がなくなってしまいました。私はテレビで放映される「にっぽん百名山」を、見る側の人なんだと納得しました。
フルサイズのシステムはなくなっても、EOS 60D はだましだましでも当面は使えそうなので APS システムはしばらく保持しておきます(時々接触不良を起していますが、修理の受付は来年まで)。外に持ち出すことは激減しても、ブツ撮りなんかはまだ使えます。妹婿がレンズ資産を活かすために、シグマのアダプターとSONYの一眼を勧めてくれるのですが、60D が壊れたらカメラもレンズも三脚も全部売り払うことになるでしょう。
となれば軽くてそこそこ写るコンデジが欲しくなります。
現在は Olympus TG-5 を使っていますが、やっぱりね屈折式のレンズと小さなセンサーでは、多くは望めません。決定的なのはダイナミックレンジ。フルサイズ一眼を使っていた者にとっては、表向きには割り切るとはいっても、正直、本音はヒジョ~に厳しい。
レンズ交換式のミラーレスは使ったことがありますが、操作系が小さくて中途半端で使いにくかった、手になじんだ 60D のほうが断然扱いやすい。60D が壊れたら新しい APS 機を購入すればいいじゃないかとも思いますが、パソコンも買い換えなければ現像どころか、読み込ませるソフトさえインストールできない(EOS M3 の場合)。
さりとて愚妻に iPhone で何故ダメなのかと問われたら、納得させるだけの自信は言うに及ばず、説明しきるだけの気力さえない。
となれば1インチのコンデジ、これがよさそうなのですが、こちらも簡単には手が出せない。候補としては、Canon G7X mark2、SONY RX100M3、しかしどちらも値段が高すぎる。SONY はキャッシュバックをやっていますが、それでも EOS 5Dmark2 を売り払った上に追い金が必要というのは、気持ち的に許せない。
現在使っている TG-5 だけではなんとも寂しくて、もうちょっと画質のいいカメラが欲しくなる時があります。キャッシュバックにつられて RX100M3 をポチ寸前まで行きました。でも寸止めで止まりました。
たぶん山歩きに連れて行くと、レンズの駆動部が早いタイミングで壊れると思います。TG-5 と同じようには扱えないでしょう。ザックの中に入れておくだけだと荷物になるだけです。加えて多くの方から賛辞は聞くのですが、納得できるサンプル画像を見た事がないのです。
CanonのG7Xのほうはといえば、好印象のサンプル画像を見た事があります。しかし、なんとなくキャノンは避けたいのです。キャノンとトヨタとヤマハは避けたい三社なのですが、キャノンだけは避けられていません。ここで G7X を買ってしまうと本当に嘘つきになってしまいます。
おそらく今のペースで使っていると、いかにタフな TG-5 といえどもそのうち壊れるでしょう。たぶん電源ボタンが接触不良を起すのではないかと感じています。そのときに備え、間髪いれず TG-6 を購入するために、ここは我慢の一手、忍の文字を飲み込んでしのぎます。
1インチのコンデジを買うのは、APS の 60D が使えなくなる時まで延期します。
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