岡山県 和気町 水引の滝 小原の滝 再訪
岡山県の南部、備前の国の和気町にある滝を再訪して来ました。以前から、いつでも案内するよと申し出ていたところ、都合がついたというお誘いを受けて百選マスター殿と同行してきました。しかしながら、あまりに久しぶりだったので、不案内な先導になってしまいました。
そもそも岡山県には、地形的な事情もあって見ごたえのある滝はあまりありません。特に南部となると顕著です。そんな中でも探せばまったくないというわけでもなく、今回の「水引の滝」と「小原の滝」は水量の問題はあるものの、比較的荒々しい見ごたえのある滝です。
ただしその分アクセスはそこそこ厳しい、慣れない人が安易に近づくのは危険です。特に小原の滝は一歩間違うと滑落します。前回はロープを使いませんでしたが、今回は安全を期してロープを使いました。どちらの滝も 8mm 20m を一本持っておいたほうがよいでしょう。
水引の滝
水引の滝は、総落差30m、二段の滝で、かなり荒々しいゴルジュに落ちています。本滝の手前には落差10m弱の前衛滝がある。これを乗り越える事ができれば目の前にある主滝への最短ルートだが、これが簡単ではない。仕方がないので、前衛滝から少し下って左岸を大きく巻き上がり、滝の上流で右岸に渡って、右岸の急斜面を降りて主滝の前にたどり着くことになる。
前回来た時は道を探す気もなく、ただただ沢の中を歩いて遡行したのですが、今回は道らしきものを見つけました。どうやら滝の上まで続いているようです。
下記の道中記は前回(2016年4月)のときのものです。
小原の滝
総落差27m、三段の滝はかなり見ごたえがあるが、アクセスはかなり厳しい。沢沿いを登り、左からの支流を過ぎると非常に困難になる。
沢を直接遡行する最短のルートは大きな岩をいくつか乗り越えていかなくてはならない。もしグラッと落ちてくるような事があれば命の保障はない。
左岸は絶壁なので巻くなら右岸だか、これとてわずかな木の根や立木を頼りに急斜面をよじ登ったりトラバースするか、上からロープを下ろしてよじ登るか。いずれにしても危険の範疇は避けられない。
下記の道中記は前回(2016年4月)のときのものです。
かなりのんびりとした滝行でしたが、この二本で丸一日かかりました。足への負担や疲れは熊山登山よりはきついような気がします。長靴は便利がいいですが、登山靴に比べると足の負担は登山靴よりもあるようです。
岡山県 真庭市(旧美甘村) 高山不動滝
今年になって滝に行くことはめっきり減ってしまいました。というのも、近場で、一人でも行けそうなところは行きつくし、行きたいところがなくなってきた、というのが率直なところ。加えて写欲もめっきり減退、そんな感じです。今年は、氷瀑とか、危険を伴うところを二人以上で2〜3ヶ所、加えて友人を案内して2〜3ヶ所を再訪、そんな今日この頃です。
このたびはネット情報では難関とされる高山不動滝に、百選マスター殿と一緒に行ってきました。頼りの綱のネット情報は2サイトのみ。写真がない観光案内はいくつかありますが、実際に現地を訪れオリジナルの写真つきで紹介されているのは、探せた限り2サイトだけです。
既存のネット上のアクセス情報では、「本滝へは急斜面を谷まで下りなければならず、大変危険で、それなりの体力と装備が必要」とも「装備なしでもなんとかなる」とも記載されていた。筆者の体力・スキル・配慮などよって記述の仕方は変わってくるので文字通りを信じるのは危険だが無視もできない。体力に自信のない我々は、いわゆるフル装備の準備をして臨んだ。
滝は上流から、上の滝2、上の滝1、本滝とほぼ連続している。上の滝2だけは車道からも見える、本滝は音が聞こえてくるだけ。
上の滝1・2は比較的簡単にアプローチできる。上の滝1のそばにあるミニ発電所へつながるケモノ道を下りていけば問題はありません。
さてこの本滝は落差20mで三段の滝ですが、屈曲している上に滝身は枝葉に遮られ、全景を眺めることができません。ちょっと残念ですが迫力はあります。
この本滝へのアプローチは、滝の直下に直接アプローチしようとすればそれはかなり危険だと思います、いや私たちにはその選択はできませんでした。少し下流からルートを探し、戻る時に多少は楽だろうということで20mのロープを使って谷に降りました。ヤブや急斜面を経験された方なら大げさな装備なしでも大丈夫だと思います、車道から10分もかからないでしょう。
案ずるより産むが安し、これで714本。