低山 日帰りザック トップローディングとパネルローディング
私は、主に低山、晴れの日、日帰り専門で山歩きをしておりますが、道具選びには時間もお金も掛けています。何につけても「道具」にこだわるのは道楽者たる所以でもあります。
ザックに関しては、10個買って、6個売りさばいて、現在は4個所有しています。結果として現在所有しているのは、
3.ノースフェイス テルスフォト40 (一眼レフ・三脚携行 撮影山行用)
さて、ザックを分類するといろいろな観点がありますが、その中のひとつに「トップローディング」と「パネルローディング」というのがあります。どっちがよいのか何度か考えたことがあります。頭では分っても、体感しないと納得できない私は最近マウンテンダックス ソーカー25を買って近場の低山で試しています。
トップローディングの特徴
トップローディングというのは、上のように、ザック本体の上からかぶせるようなカバーがついているタイプです。雨蓋とも呼ばれるカバーは、ポケットになっていたり、場合に寄れば取り外せてウェストポーチになるタイプの製品もあります。またこのフタを上に伸ばして、いざという時に容量が増やせたり物を挟んだり、便利に点はかなり多いです。またよく使う部分だけに、丈夫さは気になる部位ですが、これは結構丈夫だといわれます。
欠点は、メインコンパートメント上部からのアクセスが、タッチ数が多くて面倒だということです。元々荷物を運ぶために考案された機構ですから、重い荷物でも目的地へ運ぶ能力は高いのですが、移動の最中にモノを取り出したり収めたりするのはちょっと手がかかるのです。
パネルローディングの特徴
パネルローディングの特徴は、上部がチャックになっていて、大きく開くので内部の確認とアクセスが簡単(ワンタッチ)ということになります。容量的には30L以下で、荷物は軽いというのが前提のようで、背面パネルは補強がされていないものが多いです。結果として、腰で担ぐのではなく肩で担ぐことを前提にしているタイプが多いようです(上のストラトス24は背面の補強はされています)。
欠点としては、一般には重い荷物をパッキングするのはやりにくいとか、開閉部のチャックが壊れやすいといわれています。壊れやすいのは、荷物をパンパンに詰め込みすぎるからといわれます。大き目のザックのコンプレッションベルトをきっちり締めて、薄めにパッキングすればチャックの破損確率は落ちるでしょう。
個人的な見解
トップローディングとパネルローディング、どちらかいいのかといわれたら短時間の山歩きや野良仕事ならパネルローディングのほうが便利でしょうが、「山登り」をするのなら気分も含めてトップローディングのほうがいいでしょうね。気分も大切です。
ではアクセスの不便さをどう解決(納得)しましょうかということになるのですが、サイドをオープンできるチャックでいくらかは解決できそうです。行動中に行なう内部アクセスは、双眼鏡とか行動食などのごく一部の荷物ですので、横側に設けられたチャックでも何とかなりそうです。
ですのでサイドチャックがついているトップローディングのザックがよいのではないでしょうか。10個買って正味二つしか残っていないZ35とテルスフォト40の共通点は、サイドオープンができます。
上の様に横側にチャックがついているタイプは結構便利です。パネルローディング的なアクセスが可能になってきます。似たような仕様で、センターが縦にチャックでオープンできるタイプもあります。また二気室仕様で、底の部分からアクセスできるタイプのザックもありますが、この場合は二つのバックルの脱着もしなくちゃならない場合が多く、日帰り前提ではサイドかセンターのほうが使いやすいと思います。
ちなみにザックの容量は、雪中行軍とか特殊な撮影機材や特殊な食料などがあれば別ですが、一般的な無雪期の日帰り山行であれば30L前後でよろしいかと。20Lあれば十分という場合も有りますが、少々大きいくらいならコンプレッションベルトを締めて容量を下げる事ができます。
さらにちなみに、ひとつのザックで広範囲をまかなおうとするのはやめておいたほうがよろしいでしょう。少なくとも無雪期と積雪期とは分けたほうがよいです。
そのような意味で、無雪期の日帰り登山用のザックとしてはこんなところでしょうかね。
・グレゴリー ズール 35/40
・モンベル チャチャパック 30
・ノースフェイス テルス33
オスプレー ケストレル28、ミレーサースフェ 30+5、結果的にはどちらも Z35 よりは使い勝手がよくなかった。背負い心地もZ35のほうがよかったような気がします、あくまで個人の感じ方ではありますが。背負い心地で気になっているのはオスプレーのストラトスかな、今のZ35が壊れたら、ズール35かストラトス36、どちらかにするでしょう。
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二百名山のひとつ 中国山地の名山 氷ノ山
氷ノ山は、兵庫県と鳥取県の県境に聳える標高1510mの山です。標高は中国地方・鳥取県では伯耆大山に次いで二番目、兵庫県では一位、氷ノ山後山那岐山国定公園の主峰となる山です。岡山県南部の者にとっては、有名ではあるが縁遠い山でした。鳥取側でも兵庫側でも、登山口までは車で3時間弱かかります。
一昨年に一回、今年の五月に二回登ってきまして、現在はかなり身近に感じられるようになって来ました。登山道は八コースあるとされていますが、そのうち五コースを歩いてきたことになりまして、氷ノ山の話のお相手くらいはできそうです。
氷ノ山といえばスキー場が有名で、良質な雪だということです。自分はスキーはしませんのでよく分りませんが、山岳部員だった愚息がお世話になった雪上歩行訓練や雪山トレーニングは岡山県内ではなく氷ノ山まで行っておりました。ですので私も一度は雪の氷ノ山にも訪れてみたいと思います。
また氷ノ山山麓にあるキャンプ場はかなりよさそうです。特に若桜側のキャンプ場は、キャンプには興味のない私でも一度は来てみてもいいかなという印象を持ちました。とにかく綺麗で、環境がよいと思えたからです。
マイナス面はただひとつ、東中国山地の中ではクマの生息域としても有名だということです。実際に出会ったという人の話を聞いた事もあります。特に餌になるササヤブの多い場所は危ないのかなと想像しています。
あと残念なのは、伯耆大山などとは違って、山麓からその頂上が確認しにくいこと。登る直前に目指す頂上が見えるのと見えないのは気持ち的には結構違うような気がします。
見えていればいいのかというと、案外しんどいものです。長い距離の見通しのよい直線(例えば土手の上とか海沿いの道)を走ると、景色が変わらないので結構しんどいものです。
下の写真では、山頂の避難小屋がごみのように見えています。
氷ノ越からみた氷ノ山山頂
下のマップは鳥取県側の響の森にあったものです(拡大します)
氷ノ山の主なコースは以下の8コース
鳥取県側のコース:
1.若桜 氷ノ越コース:登山口の標高=869、標高差=641m
2.仙谷コース:登山口の標高=837、標高差=673m
3.三ノ丸コース:登山口の標高=768、標高差=742m
兵庫県側のコース:
4.福定 氷ノ越コース:登山口の標高=655、標高差=855m
5.東尾根コース:登山口の標高=790、標高差=720m
6.大段ヶ平コース:登山口の標高=1108、標高差=402m
7.殿下コース:登山口の標高=1191、標高差=319m
8.坂ノ谷コース:登山口の標高=998、標高差=512m
このうち私が歩いたのは1~5の5ルートです。どれもそれなりに楽しめるので、お勧めできないコースはありません。お勧めは氷ノ越コースですかね、峠まで、若桜からは1時間、福定からは2時間かかりました。
福定からは結構きついです。福定から頂上までの標高差は900m弱で、伯耆大山夏山登山道とほぼ同じです。しかし、所要時間だけでなく、体感的にも「小豆ころがしコース」とも称される福定からの氷ノ越コースは疲れました。
現在仙谷コースは道が崩壊していて危険性が高いということですが、通行禁止にまではなっていないようです。
以下のリンクは、山行の詳細です。
若桜~氷ノ越~三ノ丸 周回
福定~氷ノ越~東尾根 周回
仙谷~氷ノ山~三ノ丸 周回