二百名山のひとつ 中国山地の名山 氷ノ山
氷ノ山は、兵庫県と鳥取県の県境に聳える標高1510mの山です。標高は中国地方・鳥取県では伯耆大山に次いで二番目、兵庫県では一位、氷ノ山後山那岐山国定公園の主峰となる山です。岡山県南部の者にとっては、有名ではあるが縁遠い山でした。鳥取側でも兵庫側でも、登山口までは車で3時間弱かかります。
一昨年に一回、今年の五月に二回登ってきまして、現在はかなり身近に感じられるようになって来ました。登山道は八コースあるとされていますが、そのうち五コースを歩いてきたことになりまして、氷ノ山の話のお相手くらいはできそうです。
氷ノ山といえばスキー場が有名で、良質な雪だということです。自分はスキーはしませんのでよく分りませんが、山岳部員だった愚息がお世話になった雪上歩行訓練や雪山トレーニングは岡山県内ではなく氷ノ山まで行っておりました。ですので私も一度は雪の氷ノ山にも訪れてみたいと思います。
また氷ノ山山麓にあるキャンプ場はかなりよさそうです。特に若桜側のキャンプ場は、キャンプには興味のない私でも一度は来てみてもいいかなという印象を持ちました。とにかく綺麗で、環境がよいと思えたからです。
マイナス面はただひとつ、東中国山地の中ではクマの生息域としても有名だということです。実際に出会ったという人の話を聞いた事もあります。特に餌になるササヤブの多い場所は危ないのかなと想像しています。
あと残念なのは、伯耆大山などとは違って、山麓からその頂上が確認しにくいこと。登る直前に目指す頂上が見えるのと見えないのは気持ち的には結構違うような気がします。
見えていればいいのかというと、案外しんどいものです。長い距離の見通しのよい直線(例えば土手の上とか海沿いの道)を走ると、景色が変わらないので結構しんどいものです。
下の写真では、山頂の避難小屋がごみのように見えています。
氷ノ越からみた氷ノ山山頂
下のマップは鳥取県側の響の森にあったものです(拡大します)
氷ノ山の主なコースは以下の8コース
鳥取県側のコース:
1.若桜 氷ノ越コース:登山口の標高=869、標高差=641m
2.仙谷コース:登山口の標高=837、標高差=673m
3.三ノ丸コース:登山口の標高=768、標高差=742m
兵庫県側のコース:
4.福定 氷ノ越コース:登山口の標高=655、標高差=855m
5.東尾根コース:登山口の標高=790、標高差=720m
6.大段ヶ平コース:登山口の標高=1108、標高差=402m
7.殿下コース:登山口の標高=1191、標高差=319m
8.坂ノ谷コース:登山口の標高=998、標高差=512m
このうち私が歩いたのは1~5の5ルートです。どれもそれなりに楽しめるので、お勧めできないコースはありません。お勧めは氷ノ越コースですかね、峠まで、若桜からは1時間、福定からは2時間かかりました。
福定からは結構きついです。福定から頂上までの標高差は900m弱で、伯耆大山夏山登山道とほぼ同じです。しかし、所要時間だけでなく、体感的にも「小豆ころがしコース」とも称される福定からの氷ノ越コースは疲れました。
現在仙谷コースは道が崩壊していて危険性が高いということですが、通行禁止にまではなっていないようです。
以下のリンクは、山行の詳細です。
若桜~氷ノ越~三ノ丸 周回
福定~氷ノ越~東尾根 周回
仙谷~氷ノ山~三ノ丸 周回