終活)写真撮影・カメラ道楽を終えます
2005年春に買った IXYD600 を皮切りに、年内に KissDN、EOS20D を立て続けに入手して始まったカメラ道楽。興味の対象は撮影か機材か微妙なまま、写真道楽として散財が続きました。Martin OO-18('56) まで手放すという暴挙に出たことは、今にして思えばやりすぎ、取り返しのつかないことでした。
若い頃、写真部に所属していた皆様に対して大変失礼な暴言を投げかけてきました。それがいつのまにか自らがこのような事態に陥るとは思いも寄りませんでした。
約10年遊ばせてもらいましたが熱も冷め、写真道楽はフェードアウトして、ただ今はコンデジを持って山に登っております。二台所有していた一眼レフカメラは、フルサイズのほうは重くて使い勝手が悪いと感じるようになったので、修理期間が終了する前に手放しました。最後の砦となる EOS 60D もシャッターボタンを押すたびに高い確率でエラーが頻発し、屋外に持ち出して撮影できる状態ではありません。修理すると費用は4万円以上、末期のデジタル機器にかける額とは思えません。もちろん買い換える余力はありませんので、このまま粗大ゴミになってしまうのかと思うと心が痛いです。
実はパソコンのほうも13年めに突入している骨董品でして、最新のカメラのソフトには対応できず、一通りそろえなおすとしたらかなりの出費を覚悟しないといけません。そこまでの財力はもうありませんというのが、写真道楽終焉の一因です。
もう一つの要因は、撮影スタイルです。
最初の頃はタウンスナップが楽しかった。機動力と観察力を使って、偶然の出会いや発見を撮影することに注力していました。瞬間的にタイトルが浮かぶような絵が撮れると満足でした。
ところがタウンスナップというのは、盗撮を疑われたり、プライバシーや肖像権の侵害に当たるという話が持ち上がりまして、肩身が狭くなりました。知り合いは警察に引っ張られて説教をされたり、私自身も空を撮っていただけなのに直接苦情を受けた事がありました。
そんな事もあってタウンスナップは控えて、風景写真という狙って撮る、待って撮る、という撮影スタイルにトライしたのですが、どうもこれが性に合わないらしい。作為(意図)をもって、じっとその場に留まってその時を待って撮影する「作品作り」よりも、自らが移動しながら被写体を発見して撮影するほうが自分の性分にあっているのだと思います。
そういう意味では、画質の悪いコンデジであっても、山の中をチンタラ歩きながらパー子さんのようにパチパチ撮っていることで、写真撮影の欲求は満たされているのだと思います。
これからのカメラはこれで十分でしょう。
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ということで、所有するレンズ10数本のうち一本を愚息に形見として譲渡して、あとは綺麗さっぱり手放すことにします。コンデジの二台くらいは買えるでしょう。本体はオブジェとして飾っておくかもしれません。
しかし、Martin D45 ('79) を手放したのはともかく、Martin OO-18 ('56) を手放したのは本当に愚行でした。もう一度抱きたい old Martin。Prewar でなくても、調整された50年代の Martin は違いますぜ。
同時に複数の道楽を並行して行なうことができない不器用者です。ゴルフもそうでした、腰の具合が良くなかったということもありますが、13年でスッパリと辞めました。大体10年でひと区切りをつけるのがよさそうなので、山歩きもあと5~6年で終えることになろうかと思います。