モンベル タイオガブーツ 新旧の比較と使用感
山歩きを始めて最初に買ったのがタイオガブーツの旧モデル、リソールしながら使い続けほぼ履きつぶした感もあって同じモデルの靴を新調しました。そして数回使ってみての使用感を書き留めておこうと思います。
ひと言で言ってしまえば、
片足200g近い軽量化は、良くも悪くも影響は大きいということです。
良い面は、軽い分だけ足上げが楽です。これはかなり違いが感じられますが、いずれこれが当たり前になってしまうかもしれません。そして軽くした分だけ、全体の剛性が弱まっている(ソールもやや柔らかくなっている)ようで、アスファルトなどの車道歩きが楽です。ほとんど一人で歩いているので、駐車地点から登山口(下山口)へのアプローチが長い事もあって、案外助かっています。
悪い面は「良い面」の裏返しです。
剛性が弱くなっているので、岩場や急斜面での足への負担はやや大きいと感じる場合があります。さすがに、突き上げを感じるようなことはなかったです。またエッジ(外側)が弱くなっているのか、急斜面での踏ん張りが利きにくいと感じます。
良い悪いは使用目的に寄って変わってきますので、絶対的なものではありません。ですので、「良い悪い」を「向き不向き」と言い換えましょう。
そうすると、新型は旧型に比べ、よりトレッキング(軽登山)志向が強まったといえるでしょう。晴れの日&日帰り&低山歩きの私にとっては、都合のよい仕様変更といえます。
モンベルの靴のラインナップはここ数年でかなり充実してきています。特にアルパインクルーザーの充実はすばらしい。山歩き(山行)を下記のように分類した時、2,3,5が明瞭化してきたように思います。
1.ウォーキング・ハイキング
2.軽登山(日帰りトレッキング)
3.重登山(宿泊縦走バックパッキング)
4.マウンテリニアリング(ライトアルパイン)
5.アルパイン
<出展参考:登山靴の種類と目的【BC穂高 登山教室】>
アルパインクルーザの充実によって、今回のタイオガブーツは、旧モデルに比べて、「より軽登山に適用させたコンセプトになっているのだろう」というのが現在の感想です。
ソールのトレイルグリッパーのフリクションは、以前と変わらず十分満足できるものだということも申し添えておきましょう。ビブラムは何種類かあると聞きますが、私の知るビルラムと比較した場合、モンベルのトレイルグリッパーの方が明らかに高性能という印象です。