道楽者の詩

写真とカメラ、山登り、ジムニー、ギターをはじめ、日々の私情をつらつらと

クライミング用ヘルメット

f:id:Bluesboy:20150905023841j:plain

 

撮影機材以外、これまではごまかしながら何とかしのいで来ておりましたが、その我慢もばかばかしくなってきたので一部用具や着衣の入替えや新規購入をしましたので、ブログネタとさせていただきます。まずはヘルメットから。

購入しましたのはクライミング用のヘルメットです。これまでは愚息から譲り受けたドカヘルです。愚息は何故こんなものを持っていたのかというと、土木作業者をしていたわけではなく、山岳部に所属していた時になんでもいいから購入しなさいといわれで購入したのがこれでした。雨具はゴアテックスのかなり良いものに しましたが、ヘルメットは何でもよいということだったようです。私の場合もこれで困るわけではないのですが、ヘッドランプが装着できないのと、これを装着して山登りを している姿はあまりにも気の毒な気がしてきまして。。。

写真を撮るのになぜヘルメットが必要なのかといわれたら、誰かに叱られた時のこと を想定しているわけではありません。熊に襲われることを想定しているわけでもありません。頭部保護の目的として、落石対策と自分で頭をぶつけることへの対 策です。よろけたり、倒木をくぐったり、案外自分で頭をぶつけることがあるのです。またブッシュに入ったとき、枝にはたかれても大丈夫なのでヘルメットを かぶっていて助かったことが多々ありました。


ヘルメットの購入に際しては靴と同様、多少の試着は必要です。とにかく自分の頭に合 うか合わないかで、装着感が全然違います。クライミング用のヘルメットは概して「かぶる」というより「乗せる」という感じのものが多く、多少違和感があり ます。また靴と同様に重量も重要です。100g違えば結構違いを感じます。足の100gと頭の上の100gでは同じ重量差でも体感的には異なります。

ヘルメット選びに関しては下記の3点が重要と感じました。

1.自分の頭に合うかどうか(違和感なく装着できるか)
日本人の頭と欧米人の頭の形は結構違っていて、真上から見たとき日本人は概ね丸型、欧米人は概ね縦長という感じだそうです。数種類のヘルメットをかぶってみ ましたところ、さほど大きいとは思わない私の頭でも違和感なくかぶれたのは2種類しかありませんでした。なんでもいいだろうということで試着しないでネッ トで購入するのはやめておいたほうがよいです。

2.出来るだけ軽量なもの
重量に関しては大雑把に言って、軽いものとやや重いものがあります。軽いものは衝撃の時ヘルメット自体が変形して衝撃を吸収します。ですので、ある意味使い 捨て、消耗品です。ぺツルのシロッコ(田中陽希さんも愛用しているオレンジのものです)などがその代表で、この手の製品は概ね250~300gです。それ に対して、衝撃をはじくタイプのやや重いヘルメットは種類やカラーがたくさんあって、概ね300~380gです。

3.デザイン的に愛着が持てるもの
デザインは好みですからお好きなようにとしかいえません。必ずしも目立つ必要はないでしょう。夜間に備えて反射テープを貼っておきましょう。


ということで試着させてもらったのは下記の製品。


ブラックダイヤモンド ハーフドーム(320g)
  軽くてよかったけど、頭に乗せている感じが強く装着感に違和感あり。横幅も狭かったような。

ブラックダイヤモンド ベイパ-(M/L 199g)
  小さすぎ、ベンチレーションの穴が多過ぎて虫が入ってきそう。

ぺツル エリオス(330g)
  比較的よかったけど、横幅がやや狭いか。アジャストが片手で出来ない。

カンプ アーマー(330g)
  これはデザインが好みじゃない、装着感も横幅がやや狭い。

グリベル サラマンダー(390g)
  装着感はベスト、ベンチレーションの穴は網でカバーされているので虫は入りそうにない。ヘッドライトの脱着がしやすい。後頭部まで覆われるので安心感がある、その分重い。デザインの好みは分かれるところ。

ワイルドカントリー フュージョン(370g)
  ギリギリ入ったが、あごヒモの長さ・位置の調整機能がもう一つで耳が痛い。

モンベル #250(250g)
  軽い重量には魅力があるが、小さくてこめかみの上が痛くてかぶっていられない。

グラビティリサーチ(320g)
  装着感はNo2、重量もまずまず、値段も比較的リーゾナブル。ただし構造が他のものと少し違っていて、ヘルメットの外皮と人間の頭頂部が緩衝材を介して接触しているので、かぶり心地は悪くないのだけど、衝撃があったときは直接響きそうで心配。

 

結論
松=グリベル サラマンダー:あまりに本格的風なデザインなので、私のような滝撮影のおじさんがかぶるにはちょっと気が引ける。でもモノはこれが一番よいと思いました。

竹=ペツル エリオス:たぶん無難で手落ちのない製品だと思います。サイズだけの問題です。

梅=グラビティーリサーチ:自分の頭にフィットした製品が、グリベルとこれだけだったので。


ということで、最後に紹介してもらったグラビティーリサーチのヘルメットを購入しました。中学生の通学用みたいですが、白を購入しました。かぶりたいとまでは思えなくても、「かぶるのがいやだなあ」という気持ちは起きませんのでよい買い物だと思います。


ち なみにこれまで使っていたドカヘルの重量は約350g、かぶりやすさは断然ドカヘルの方がよろしいです。見かけを全く気にしないのであれば、本当に気にし ないのなら、他人になんと言われてもよいのなら、ドカヘルのほうが使いやすいと思います。なにがあっても気にしない、という確固たる信念があるのなら ば。。。

 

今回購入したグラビティリサーチはOEMのようで、ネットには「オクトス」というブランドで少々安価で売られていました。グリベルとほぼ同程度のサイズとお考え頂いてOKでしょう。

 

ペツル(PETZL) A42A エリオス ホワイト サイズ2

ペツル(PETZL) A42A エリオス ホワイト サイズ2

 

BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) ハーフドーム BD12011 BDウルトラブルー(BL) S/M

BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) ハーフドーム BD12011 BDウルトラブルー(BL) S/M