スノーシューデビュー物語
昨年末に購入したスノーシュー、元はといえば昨年2月の岩井滝で3時間近くあずり回ったおかげで引導を渡されたというか、必要性を痛感して購入する気になった。ところが今年の岩井滝は必要なかった。なんじゃそりゃ、と大人気なくムッとしてしまった。
滝まで背負って行った往路の労力はチャラにして、練習だけでもやってみようと復路はスノーシューを履いて新雪状態の上を歩いてみた。まっさらな状態をスノーシューで踏み込んでみたら、20cmくらいは沈み込む。この状態から足を上げて前に出すと、多少なりとも雪が邪魔になる。思ったよりも楽ではない。少なくとも圧雪されたところを歩くようなペースでは歩けない。
岩井滝なら、歩いても片道2.6km、滝から1時間くらいで戻ってこれた。2月末に予定しているスノーシューハイクは片道6km、往復12km、立ち休憩のみでひたすら歩いて6時間と見込んでいるが、先行者がいるかどうかという不確定要素が大きく影響するようだ。
一度スキー場にでも行って、ゲレンデの外で練習してみないといけません。恩原スキー場は入場料は不要だということを昨日初めて知った。
スノーシューはやっぱりMSRのほうがよかったのかと、未練たらたら思うこともあったのですが、昨日実際に使ってみて必ずしもそうではないなと思いなおしました。MSRのライトニングアッセントのように周囲がのこぎりの歯のようになっているタイプは、使い慣れた人用です。
私のような初心者は、周囲のパイプが当って仕方がない、狭い山道のような場所で方向転換しようと思うとすぐに踏んでしまう。デッキの部分を傷めないか心配です。
アトラスのモンテインの周囲のパイプは歯がない単なるパイブなので、踏んでも痛めつけはしません。なぜ、こんなすぐに分ることを誰も教えてくれないんでしょうか。これにしてよかった。
歩き方にもコツがあるようで、広い場所なら、ぽっくりゲタを履いた舞妓さんのように、外回しの内股のような足使いで上手く歩けます。しかし、これはこれで普段使わない筋肉を使うのか、経験のない部位が痛い。オマケに20cmも沈む込むようであれば、長距離ではかなり疲れる。
とにかく練習と慣れが必要、スノーシューさえあれば誰でも楽に雪上歩行ができるわけじゃないということを声を大にして申し上げたい。